石川達也
2015年6月8日16時35分
島根県の山あいの町で、東京の若者たちが日本酒造りに燃えている。中心になっているのは畑違いのIT企業社長2人。「日本酒愛」が高じて、1月に初挑戦したところ、完成した純米酒がほぼ完売。2度目は酒米作りから手がけ、「全米デビュー」も狙う。
松江市から南西約60キロにある島根県雲南市掛合町(かけやちょう)。山あいの田んぼに先月、おそろいのTシャツを着た若者たちの姿があった。東京を中心に集まった「日本酒応援団」のメンバーだ。
酒米の田植え初日。素足で田んぼへ。ひざ下まで泥につかり、腰を落として苗を植えた。「米作りから大変さを実感できるのはいい。もっと酒に愛着が持てそう」。東京のIT企業社長、古原忠直さん(37)は、泥だらけの手で笑顔を見せた。
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