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 インドのモディ首相とバングラデシュのハシナ首相は6日、バングラデシュの首都ダッカで会談し、互いに飛び地となっている領土約160カ所を交換し、国境線を整理して画定させることで正式に合意した。

 5万人余の住民は、もとの場所に残って新たな国籍を取得するか、国をまたいで移住することができるという。この約160カ所はそれぞれの本国から切り離されていたため、発展が大きく遅れたままだった。

 両国はもともと、1974年に領土交換を行うことで合意。インド議会で先月、最終的な国内法の整備を終えていた。モディ氏は中国の進出をにらみ、バングラデシュやスリランカなどで影響力の強化を急いでいる。(貫洞欣寛)