2015年6月1日
「自分で調べ、学ぶ力を」 学校図書館の活用推進に力
学校の図書館を子どもたちが主体的に学ぶ力を育む場に-。就学前から高校まで一貫した学校図書館活用教育の推進に、鳥取県立図書館(鳥取市)が力を入れている。4月の改正学校図書館法施行に合わせ、県立図書館として全国初の「学校図書館支援センター」を開設。支援員による研修会や資料相談受け付けのほか、高い専門性を持つ館内チームが連携し、学校教育を支える。
■学習・情報機能
「学校図書館は授業に使われてこそのもの。授業への活用の仕方を、先生たちにどんどん提案しましょう」
岩美町新井の岩美南小で今月中旬、町立小中学校の学校司書と町立図書館の司書を対象に開かれた研修会。講師を務めたのは、県立図書館の学校図書館支援員で、小学校司書教諭の経験がある北田明美さんだ。
北田さんは、学校図書館が読書を楽しむ場だけではなく、授業で活用される「学習センター」、視聴覚資料やインターネットから情報の探し方を学ぶ「情報センター」として機能しているかが大切だと説く。「県立図書館には豊富な蔵書やデータベース検索があり、県外機関とも連携している。どんどん使って授業に生かし、学習・情報センターの機能も充実させて」と呼び掛ける。
「図書館に来ない子にどう興味を持たせるか」「授業に積極的に活用してもらうには」などの悩みを話す参加者を前に、授業への活用例や資料収集の手法、興味を引く館内レイアウトなど、さまざまなノウハウを紹介。参加者からは「もっと活用してもらえるよう、これからは先生にアピールしたい」「持ち帰って実践したい」などの声が挙がった。
■全面サポート
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