正直がっかりしました。
EVERCUT FURTIFを厨房で使い始めて10日。もうすでに切れ味が落ちてきました。
切れなくなった訳ではありません、切れ味が落ちてきたんです。
切り辛くなったと感じるのは、皮の硬い野菜、ミニトマトやパプリカを切るときにスッと包丁が入らなくなってきました。
そのほか、皮を取り除いた魚のフィレの血合いを削り取る作業時にも、切れないなとはっきりと感じます。
キュウリやニンジンぐらいなら問題なく切れますが、肉の筋を切るときにも力を入れないと切れなくなってきましたね。
切れ味の悪い包丁って疲れるんですよね。仕事のスピードも遅くなりますし。
問題は切れ味が落ちた状態でもそのまま使わないといけない。
普通の包丁ならここでシャープナーなどでササッと刃先だけ砥げば問題なく切れ味を取り戻すのですが、そもそもエバーカットの場合は砥いではいけないのです。
砥ぎたての包丁の刃は顕微鏡などで見るとギザギザとのこぎり状になっているから、食材に包丁を当てた時に食い込み易いのです。
刃先が磨り減りギザギザが無くなったらシャープナーで刃先を荒くします。
エバーカットは10日でこのギザギザが落ちてきたということになります。
買ったばかりの包丁は良く切れます。これはどんな包丁でも同じです。エバーカットだけが特別切れる訳ではないです。
ただグローバルの包丁と比べるならエバーカットは砥ぎが甘いです。
おろしたてのグローバルの包丁は一般的な砥石で一生懸命砥いでも、ここまでの切れ味を得る事は不可能な領域です。
ただ普通に切れ味は落ちてきますが、砥石で数分、砥ぎ直せばいい訳ですからね。
包丁の柄もすっごく持ちにくい
いくらデザインが良くても握り辛かったら全く意味がない。
なぜ一般的な包丁の柄が丸みを帯びているか考えてみましたか?
いくら人目を引きつけるようなデザインがいいからって言ってもこれはない。
しかもプラスチック製であるので非常に滑りやすい。
刃全体を覆う黒い特殊コーティング
これもはっきり言って要りません。逆に洗う時に傷を付けないよう神経質になって洗わないといけないのは大変面倒です。
切れなくなったら郵送しなくてはいけないのは手間
送料もそうですが、わざわざ箱に詰めて、宛先を書いて、郵便局に持って行って修理に出すのってかなり面倒なんですよね。
生涯保障とは自信満々ですけど、そもそもこんな面倒な事をしてまで郵送してくる人が少ないのを見越してるのではないでしょうか?
まとめ
使えば使うほど欠点しか出てこないです。
ですが今のところAmazonのレビューでは高評価です。
良く切れる!←当たり前です、買ったばかりでしょ?
デザインがいい!←包丁は飾りではないのですよ。使いやすくてデザインがいいなら話はわかる。
まあでも普通の包丁よりは少しは長持ちしますけど、切れ味が変わらない訳ではないですね。切れ味は落ちます。
それなら切れ味の落ちにくい高硬度ステンレスのモリブデン鋼やハイス鋼やニッケル、ダマスカスなどを買った方が断然使いやすいです。
砥いでから5日~1週間程度で少し切れ味が落ち、シャープナーなどを使えば3週間~6週間くらいは砥石を使わなくても使用できます。
25年砥がなくてもいい包丁とは良く言ったもんだなと。
そしてこのデザインもあってこの包丁は売れ続けるでしょう。
そのビジネスセンスに感心してしまいます。