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人は皆いつか死ぬ

元消防士の日常

持たない幸福論ー働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

 

 読了。

 

あんまり期待しないで読んだら素晴らしい本だった

phaさんの考え方、生き方はあまりに偏っていて、自分には真似できそうもないし、今後の人生の参考にできないと思っていた。

phaさんの生き方はphaさんの人柄によるものだと決めつけて、別世界の人だと思っていた。

それでもどこか、自分の中であんなライフスタイルに憧れのようなものがあって、ブログを読んだり、前著の

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」も読んだりしていた。

そして今回この本を読んで、自分でも不思議なくらい、読後感がしっくりきている。

著書のなかにもあったような、

本というのは「自分がぼんやりと気づきかけていることをはっきりと言葉にして教えてくれるもの」だ

という言葉に完全に共感してしまっている自分がいる。

 

お金をいらないとは言っていない

誤解する人が多いと思うのが、phaさんはお金を便利で生活を豊かにするものだと思っていて、

確かにお金は大事な要素だ。

と言っている。

ただし、それに固執したりするのはおかしいし、もっと優先すべきものがあるよねというスタンス。

 

生き方を強制もしていない

phaさんのすごいところは、自分は極端だと自覚しているところや、それを強制しないところだ。

全体的に”ゆるさ”を意識していることが感じ取れる。

生きるにおいて本当に大事なことは何かというと、「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の二つだと僕は思う。

これ、みんなできてる?

自分は正直自信ないです。

 

夢中を超えるものはない 

為末大さんの言葉で好きな言葉です。

これと似た趣旨の言葉が作中にも。

「自分は何によって時間を忘れるような経験をできるか?」という問題について人生のある段階で考えて探して見つけ出しておけば、その後は時間やお金に追い詰められすぎずに人生を過ごせるんじゃないかと思う。

なんかいいなぁ。

アスリートとニート

かけ離れた両極端の存在のはずなのに、いきつく結論は同じ。

夢中になれるものを見つけ、大事にしよう。

 

人は皆いつか死ぬ。