渡辺朔
2015年5月29日21時30分
咽頭（いんとう）がんで療養中の音楽家、坂本龍一さん（６３）が２９日、札幌市の秋元克広市長を表敬訪問した。公の場に姿を見せるのは療養に入って以来初めてで、「やっと体調が戻ってきた。天が与えた充電期間だと感じます」などと語った。
坂本さんは昨年７月に中咽頭がんが見つかったことを公表。札幌国際芸術祭（札幌市などによる実行委員会主催）の芸術監督を務めていたが、療養のため会場を訪れることができなかった。仕事への正式復帰はまだ先だとしているが、病状が安定しているとして、近況報告のために札幌市役所を訪れた。
坂本さんは時折笑顔を浮かべながら秋元市長と懇談し、芸術祭について「ご心配とご迷惑をかけました」と述べた。また、所属事務所を通じて「まだ完全とは言えませんが回復しつつあります。仕事への復帰はもう少し先になります」とのメッセージを芸術祭の事務局に寄せた。（渡辺朔）
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