【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理本部は28日、新たに2人の中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染を確認したと発表した。韓国での感染者は7人に増加した。
感染が確認されたのは、最初の感染患者と同じ病院に入院していた70代の男性患者と、最初の感染患者の治療にあたった20代の女性医療スタッフだ。2人は国指定の隔離施設で治療を受けている。
7人の感染者のうち6人は二次感染だ。
一方、3人目の感染患者の息子で4人目の感染患者の弟でもある40代の男性が26日に中国へ出国していたことが、28日明らかになった。保健当局は国際保健規則(IHR)に従い世界保健機構(WHO)の西太平洋地域事務所(WPRO)と中国の保健当局にこの事実を知らせた。また、男性の妻や医療スタッフらを隔離する一方、中国行きの機内で男性の近くに座っていた乗客や男性の会社同僚の身元を確認している。
男性は最初の感染患者と父親が入院する病室を訪れた数日後、発熱などの症状を訴え病院の救急施設で診療を受けた。病院側が中国出張の取り消しを勧めたにもかかわらず、男性は出国したもようだ。病院側は男性を診療したことを27日に保健当局に報告した。