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 Jリーグが22日に発表した2014年度の各クラブの経営情報によると、これまで経営難だったクラブが、広告料収入を増やし、債務超過や赤字を免れている傾向がわかる。

 3月決算の柏など3クラブを除いたJ1、J2、J3の48クラブの広告料収入を見ると、合計は13年度に比べて38億円増えて386億円。広告料収入が押し上げる形で、営業収益の合計も13年度比で59億円増えて804億円となった。

 その結果、J1、J2の11クラブが債務超過を解消し、3期連続赤字だった5クラブが黒字になる見通しだ。

 Jリーグは各クラブの社長が先頭に立ってスポンサーを獲得した営業努力の成果だと強調する。しかしこうした経営立て直し策は、親会社や協賛企業の経営判断に依存している。Jリーグはクラブライセンス制度の導入によってクラブの健全経営を促しているが、支援企業による帳尻合わせになっていないか注意が必要だ。