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klimの独り言

2015-05-29 (金)

質問属性を見極めない質問は自分を苛立たせる(もちろん相手も)

 id:hase0831id:hase0831 さんによる記事だけれど、全体的に「それな」「ほんまそれな」と思いながら読んだ。中華丼の喩えの部分に関しては正直に言うと分かりにくさを感じてしまったけれど、それでも全体的に言わんとしていることは読み取れた。


要約(抜き書き)

 色々と書かれてはいるけれど、前半部分の文章からキモの部分を抜き出すとこんな感じになるのかなと。

質問の属性というのは、大きく分けて以下の2種類です。

1.「Yes or No」で回答できるもの

2.「5W1H」を問うもの

「ズレ」た回答をしてしまった場合、受け取った質問者は相手がなぜそういう内容の回答をしたかを、一度脳内で変換する必要が出てしまいます。

このズレは会話のスピードを下げ、無駄脳内変換作業を引き起こすため、ストレスとなります。

この人に何かを聞いても、一発で欲しい回答が来ない。つまりコミュニケーションコストが余計にかかっている、という状態は不快感につながり、相手に悪印象を与えてしまう結果にもつながりかねません。


この記事は回答者側にたった視点でのみ書かれている

 この記事は回答者側にたったもので、質問が来た時の心構えとして「ズレた回答をしないようにしましょう」というものだったけれど、個人的には質問者側にたった心構えが脳内に思い浮かんだ。最近、誰かに質問をするという機会が個人的に増えたと感じたので、この記事を読みながら「じゃあ誰かに質問するときにしない方がいいことは何だろうか」と考えたり。というわけで、ここから適当に書き連ねてみる。


質問するときにしない方がいいこと

そもそも質問したいこと・内容が分かっていない

 例えば、何か新しいことを学習し始めたときに周囲に対してやりがち。新しく会得しようとしている事柄に対してよく分からん部分というのは必ず出てくるのだけれど、それを何とかして埋めようとするために自分よりも知見のある人に質問をしようとすると、分かってないが故に頓珍漢な質問を投げてしまったりする*1

 もっとも、こういうフェーズは誰もが通るし、多かれ少なかれこういう頓珍漢な質問をしてしまう人はいるはず*2。なので、しない方がいいという枠組みに収めるのは不適切かもしれないけど、それでもどこまで理解してどこから理解できてないかを伝えた上で質問をすれば、回答者側も応えやすいんじゃないか。


「Yes or No」での回答を脳内では欲しているのに、「5W1H」を問う言葉で質問しちゃう(脳内と出てくる言葉に差がある)

 逆も然り。要は、疑問点は脳内に浮かぶんだけれど、それをアウトプットする段階で自分の気持ちとの間で何らかの齟齬が生じちゃう。焦っている時とか余裕が無いときにやりがちかも?少なくとも自分はそうなりがち。上の状況とコンボで発生することも。

 これは質問力というか、言語能力とか言語化に関する部分だと思う。「これは中華丼ですか?」という問いくらいだったら齟齬は生じないかもしれないけど、もっと抽象的でもっと複雑な質問をすると、「Yes or No」での回答を脳内では欲しているのに、「5W1H」を問う言葉で質問しちゃうというような「ねーよw」と思われがちなことをやっちゃったりするかも。


発した質問に対して、希望している回答がひとつしかない(欲しい回答以外の全てを拒絶する)

 自分でもついついやってしまいがちなのがこのパターン。そしてインターネッツでもよく見る光景。例えば、Yah◯◯知恵袋とかで質問者が色々とツッコミどころのある質問をしたいせいで回答が燃え上がっちゃうんだけど、その中で唯一質問者を肯定した内容の回答にベストアンサーが付く…的な。質問という体でありながら、実は求めている反応は固定されているパターン。

 冒頭の記事についたブコメにも挙げられている「言質を取ろうとしている」というケースもこれに当てはまるかもしれない。回答を求める形を取りながら、実はどのような回答をしたのかという証拠を手にしたいというやり口。


質問文を投げかけておきながら、そもそも回答を望んでいない(疑問文の体で相手や物事を断定する)

 上の欲しい回答以外の全てを拒絶するパターンよりも一歩進んでしまったケース。これは質問文というより反語に近いかも。

 これはネットネタ的な話だけど、少し前にTwitter話題になった「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」というハッシュタグは、疑問文の形を取りながらも別に具体的な回答は求めてはいないだろう*3


しない方がいい質問はブーメランめいて質問者自身に跳ね返る

 これらのような質問は「ズレ」た回答を呼び起こさせやすいし、コミュニケーションコストを余計にかけさせる状態にさせやすい。それは質問者にとって負担をかけるし、そのような状態で返された回答を受け取っても質問者にとっても負担になる。質問者の質問のせいで質問者自身がコミュニケーションコストを支払ってしまう。これだと双方ともに得をしないよね。

 よりよい質問は相手のためじゃなくて、質問をする側のためでもあるということを脳内に留めておきたいね、というお話


回答者側にたったときの心構え

 色々と考えてみたけれども、じゃあ自らが回答者側に回った時に、質問者側にこのような考えを強要してもいいのかというとそれは違うよな…と考えたら、id:hase0831id:hase0831 さん自身が言及なさっていました。

 各自で気をつけあいましょう(反復)


関連記事とか

 id:raf00id:raf00 さんによる記事も質問者側に立った視点で記事を出されていました。

「こっちは明確に質問したぞ!さあ明確に答えろ!」ってのは全然気持ちのよい会話のキャッチボールにはならないので、「正しい質問をしよう」ということを考えてみましょうじゃありませんか。

 …自分がはてダで記事を書く必要がなかったんじゃないかとついつい思ってしまう程にいい記事なので、私の記事をご覧になった方はこちらも是非。



本文と全く関係ないおまけ

 アルファな方は言うことが違うなと思いました(小並感

*1:しかもこういう時に限って、ググってもよく分からなかったりする

*2:全くないと自信を持って言える人は天才か、全てに対する理解力が高い人だと思う。ぜひその理解のコツをブログとかに書いてくれ!天才はお引き取りください。

*3:FavやRTは欲しがるだろうけど

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