生物学のフロンティア
| シラバスID | la_20342 |
| 開講年度・開講期 | 前期 |
| 授業形態 | 講義 |
| 対象回生 | 主として1・2回生 |
| 対象学生 | Undergraduate |
| 使用言語 | 日本語 |
| 曜時限 | 木4 |
| 教員 |
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| 授業の概要・目的 | 生物学・生命科学は加速度的に変貌を遂げつつある。例えば、国家プロジェクトとして行っていたヒトのゲノム配列決定も、今や病院で血液検査と同じような感じで各個人のゲノム配列が決定されゲノム診断ができる時代になりつつある。そして、ネアンデルタール人の全ゲノム配列も化石から決定され、現代人にもネアンデルタール人のゲノムが受け継がれていることが明らかにされた。そんな変貌を遂げつつある生物学・生命科学のフロンティア研究がどなんものかを知ってもらうことが本講義の目的である。高校で生物学をとっていなかった学生にも、文系の学生にもわかるような内容で分り易くフロンティア研究の魅力を紹介してくれる講師陣を揃えてある。前期に生物学・生命科学のフロンティア研究の面白味を十分に味わってもらい、生物学・生命科学へのモチベーションをもって、後期からはじまる生物学・生命科学の基礎的な勉強に取り組んでもらうことを狙いとしている。基礎知識のあまりない学生のためにコーディネーターをつけて、必要に応じて随時、用語説明とかを行う予定である。 |
| 到達目標 | 生物学・生命科学のフロンティア研究の魅力を感じてもらい、それらを家族や知人にも自分の言葉で紹介できるにようになってもらうことを目標としている。目標が達成できたかどうかについては、最後の筆記試験で確認し、成績評価とする。 |
| 授業計画と内容 | 生物学・生命科学のいろいろな分野のフロンティア研究についてリレー講義形式で紹介する。 以下に各講義のテーマをあげる。なお、数字は講義の順番ではない。 1.山極壽一 『霊長類の行動観察から人類の進化をひも解く』 2.山中伸弥 『iPS細胞の樹立と再生医療』 3.阿形清和 『生物の再生を科学する』 4.中野伸一 『自然の微生物によるしたたかな生きざま』 5.上村匡 『細胞・組織・器官の非対称性を紐解く』 6.沼田英治 『時を知る虫たちの謎』 7.西村いくこ 『植物がみせる細胞内ハイウェイ』 8.松沢哲郎 『心理学と認知科学をつなぐ』 9.柳田素子 『腎臓病の謎を解く』 10.加藤真 『生物多様性とその保全を考える』 11.今井裕 『クローン動物の科学』 12.岡村均 『時計細胞と時計遺伝子』 13.森泰生 『イオンと生命』 14.松田文彦 『ゲノム診断・新たな予防医学の時代の幕開け』 |
| 成績評価の方法・観点及び達成度 | 全講義終了後に筆記試験を行う。生物学・生命科学のフロンティア研究の魅力を感じてもらい、それらを家族や知人にも自分の言葉で紹介できるにようになってもらうことを目標としているので、どの程度目標が達成できたかどうかを筆記試験でチェックして評価する。 |
| 履修要件 | 特になし |
| 授業外学習(予習・復習)等 | 講義ごとに講義のポイントを自分で消化した上で整理しておくことを推奨する。また、各講師が紹介する本や映像についても自主学習することを推奨する。 |