大野宏
2015年5月27日12時51分
戦前戦中に主流だったモーター駆動方式と最新のブレーキ方式など、新旧の技術が入り交じった滋賀県湖東地方の近江鉄道「220形電車」が31日、ラストランに臨む。複数の動物が融合した伝説の怪物「キメラ」にもなぞらえられる異形の電車が、独特のうなり声を上げて全線を走る。
220形は八日市(東近江市)―貴生川(きぶかわ、甲賀市)間を運行していたレールバスに代わり、輸送力不足を補おうと開発。1991~96年に同社彦根工場で6両製造された。
車体長17メートルの1両編成。新造ではなく、古い電車の機器や部品を流用して作る「車体更新車」だ。親会社の西武鉄道などのお古を使ってきた同社のお家芸で、「吊(つ)り掛け駆動」という走行装置を古い電車から流用した。モーターで直接車軸を回す構造で低コストだが、揺れや騒音が大きい。JRや大手私鉄の電車からほとんど姿を消した“博物館級”の方式だ。
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