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 阪神・淡路大震災が起きたため、特例法で2カ月先延ばしされた兵庫県議や神戸市議などの任期の始まりが、震災から20年たった今も戻らないままだ。同時に延期された選挙日程はすでに戻されている。このため、4月の統一地方選で当選した新議員らは6月11日の任期開始を待つばかり。逆に、落選議員がとどまる状態が続いている。

 今月11日、神戸市議会の本会議場であった市民報告会。都心部の再開発を協議する特別委員会所属の市議15人が協議の経緯を説明した。聞いていた自営業の女性(68)は「あの人こないだ落ちたんちゃうの?」と首をかしげた。

 副委員長を含む3人は4月の市議選で落選したが、6月10日の任期満了までは現職だ。落選した一人は「出たくなかった。将来のことを言える立場じゃない。早く次のメンバーに託すべきだ」と語った。落選者に対し、ある会派では「委員を辞め、報告会には出るべきではない」との意見も出たという。

 今回の選挙では、県議会(定数87)で24人、神戸市議会(同69)で17人、西宮市議会(同41)で10人、芦屋市議会(同21)で5人が議員になれずにいる。解消には、議員全員の辞職、議会の解散、任期満了を前倒しする法を国が定めるなどの方法があるが、約20年間、ほとんど目立った動きはなかった。