2015-03-28
■ [計算機環境][セキュリティ]Webカメラ監視ツールmotionで自宅監視システムを作る。容量ケチる編。

自宅侵入者の脅威から家を守ろう!一部の人から目を付けられているかもしれないid:e_p_iです。
自分が外出中に家の中の様子が知りたいって事、ありますよね。子供やお年寄りの様子を確認したりといった事とか。
そういう用途にはmotionというWebカメラ監視ツールを用いると便利です。
早速ダウンロードしてみましょう。
$ sudo yum install motion
してインストール出来ます。
自分でビルドする人は
$ mkdir motion $ cd motion $ svn co http://www.lavrsen.dk/svn/motion/trunk .
してffmpeg-develその他パッケージをインストールしてビルドandインストールしましょう(ここでビルドについては述べませんが、注意点としてsourceforgeにあるファイルは古くv4lv2に対応していないので、使えません。使うならsvnのものを使いましょう。)
インストールしたならば、次に設定ファイルの記述です。
motionの設定ファイル(motion.conf)は自分で指定したディレクトリのetcや/etc/motion/にありますが、一番優先度が高いのは自分のホーム配下~/.motion/motion.confのファイルになります。
$ cd $ mkdir .motion $ cd .motion $ cp -p /etc/motion/motion.conf .
としてベースとなる設定ファイルをコピーしてから編集しましょう。
編集する内容に関しては既にベースとなる設定ファイルに書いてあるので(英語ですが)読み解きましょう。
他のサイトでもmotionを使った監視カメラシステムの構築を説明しているので真っ当なシステム構築はそちらに譲りますが、この記事では保存するファイルの容量をケチった場合の参考データを参考に書いておきます。
motion.conf中で設定を
width 160 height 120 ffmpeg_bps 100000 ffmpeg_video_codec mpeg4
にすると、私の環境では一時間で約8MBのファイルが生成されました。画像の質はこんな感じです。
玄関を写したビデオのスナップショットを撮ったものですが、何が起こったかの確認には問題なく使えます。画像サイズは小さいですが、顔の判別も出来る程度でブロックノイズもあまり感じません。
このレベルの画像が1時間でたった8MB。1日24時間連続で撮っても合計で200MB程度です。
Webカメラを使うと記録用量が大きくて大変…と二の足を踏んでいた人もこれで安心。例えば3泊4日の旅行に出かけた時に撮りっぱなしにしても1GB内で余裕で収まります。
motionは「Webカメラで監視し続けて動きがあった時のみビデオを撮ったりスナップショットを撮ったりする」という設定を行えるのですが、これをせずにスタートさせてから全時間を撮ってもあまり大きくない容量で運用可能な事が分かります。
また、この時のCPU使用率を付記しておくと、上記の設定の場合、10年前のCPUであるPentiumM-1200MHzで1%以下。これなら大昔のPCやNASなんかを使っても楽に動かせますね。
撮った動画の確認ですが、メディアプレーヤーvlcを使い、"+"キーを押して再生速度を最高の64倍速にして確認すると便利。64倍速なので1時間を1分で確認出来ます。
また、motionは常時稼働させておく省電力なサーバで動かしておいてsshでログインして操作するのも良いです。ssh -xを使えばvlc等をリモート側X上に画面表示させて視聴をする事だって可能です。
以上、ケチった設定での運用について書きましたが、Webカメラの運用に容量やCPU負荷面での不安を抱えている人の参考になれば幸いです。
自分が不在時の自宅の状況に不安を抱える人は安いWebカメラ(中古や在庫処分品は500円位から、新品でも1000円位からあります)を買ってWebカメラ監視システムを構築してみましょう。
では。