突然ですが、
靴を購入したときに以下のようなシールを見覚えがある方は多いのでは…??
靴の内側や、ソールなどに貼られていることが多い、このシール。
意味がわからないと、気にせずに捨ててしまうというと思いますが、
実は、マークの意味を知っていると、結構興味深いものだったということがわかります。
マークが何を意味しているかというと、
【どの部分が、どんな素材で作られているか】をあらわしています。
さて、再びこの写真を見ていただきまして、
上から、
・アッパー(表地)
・ライナー(裏地)
・ソール(靴底)
の素材をマークであらわしている形になります。
そして登場するマークは、以下の4種類。
■1 皮革(レザー)
いわゆる本革の場合に、このマークが表示されています。
正式な定義は、東京都皮革技術センターによるところ、
皮革を表し、欧州皮革産業界が規定した定義に当てはまる革のみがこのマークを表示できる。
即ち動物本来の繊維組織を持ったままを皮を鞣した革で、表面の仕上げ膜層が0.15mm以下であることが条件。
とされております。
■2 加工した革
エナメル革などが、このマークにあたりますが、
同じく、東京都皮革技術センターの定義によると、
革に他の素材を張り合わせたり、コーティングしたりした材料で、
膜層の厚さが革の厚さ1/3に達しないが0.15mm以上のもの。
となります。
■3 ゴム、合皮、プラスチックなど
一見レザーに見える合皮も、このマークで表示されるので、
間違えることがありません。
アッパーが合皮か、レザーかのチェックも、
ソールがラバーソールか、レザーソールか、
などを見分けることが可能です。
■4 織物や不織布
文字通り、コットンやナイロンなどの織物では、このマークが使われます。
スニーカーなどで見ることが多いです。
さて、冒頭に触れたシールが貼られた靴ですが、
こちらのサンダルに貼られたシールでした。
これまでのことを踏まえて見ていくと…。
アッパーはレザー。
ライナーは合皮。
ソールはゴム、という事が判断できます。
…というような知識を、頭の片隅に置いておくと、
例えば、レザーソールのように見えるアイテムも、
「ラバーソールなので、雨の日にも使えそうだな」というような判断も可能。
という具合に、靴を選ぶ時に、今まで気づかなかったことに気づけるかもしれません…!
是非、このシールを見かけたときは、この記事を思い出していただければと思います。