東京などのリアルな見どころがわかる地図、Flickrのジオタグから誕生
人の動線も見える!
データ・アーティストのEric Fischerさんは、「Geotaggers' World Atlas」なるプロジェクトに5年がかりで取り組んできました。彼はFlickrにポストされた写真のジオタグを元に世界の名所を割り出そうとしてきたんです。そして実際、写真のジオタグのかたまりと、それらをつなぐルートのデータを地図上で可視化したのが上の画像になります。
FischerさんはFlickrのAPIから、いろいろな街で多くの写真がかたまって撮影された場所を探しました。さらに、同じユーザーが別の場所で写真を撮った場合は場所と場所の間に線を引き、それらを地図上に描いてきました。彼がたくさんの写真が撮影された場所を探したのは、そうすることで「写真を撮る価値のある場所≒面白い場所」が簡単にわかるからです。彼は次のように説明しています。
ジオタグされた写真のかたまりは、場所の面白さの指標になります。というのは、ある場所の写真がFlickrにたくさんあるということは、まず誰かがそこに行って、何か写真を撮る価値のあるものを見て、さらに他人に見せるべくポストまでしたということだからです。そして道沿いの連続する写真はさらに重要です。それによって、連続する写真を撮った人はある場所でただ写真を撮って帰ったわけではなく、長い距離・時間にわたってその興味を持ち続けていたことが読み取れるからです。
たくさん写真が撮られた場所がわかるだけでも興味深いですが、場所と場所の間の移動が見えるのもさらに面白いです。地図上で赤い線で示されているのは意味があって、時速7~19マイル(約11~31km)という徒歩以上/電車未満の移動がこれにあたります。移動速度はジオタグとタイムスタンプから割り出しています。なぜその速度かというと、Fischerさんは人気の自転車ルートを可視化したかったそうですが、実際は観光フェリーのルートがくっきりと立ち現れてきました。たしかに自転車に乗ってるときより、フェリーの方が写真を撮りやすいですからね。
で、実際の地図はこんなものです。まずはニューヨークのダウンタウン~ブルックリンあたりがこちら。
たしかに、フェリーの赤いラインがはっきり見えます。これで、街のどのへんが見どころなのかがガイドブックなしでも推測できます。つまり、線が密集して黒っぽい場所が人気ってことです。左下の小さな黒いかたまりは自由の女神があるエリス島、真ん中のマンハッタンからフェリーのルートをはさんだ右側はブルックリンで、特に色が濃いのはダンボというお洒落地区と川沿いのマンハッタンを臨むエリアです。マンハッタンの外に出たほうが、「摩天楼!」っぽい写真が撮れるんですよね。
他の街も以下に貼っていきますね。
ラスベガス
サンフランシスコ
パリ
ロサンゼルス
モスクワ
ロンドン
東京

Fischerさんのサイトでは地図をズームインして見たり、ズームアウトして世界地図から好きな場所に飛んで行くこともできるので、詳しく見たい方はぜひ。またトップの画像がどこの街かも、Fischerさんのサイトでクリックしていくとわかります。赤いぐんにゃりしたS字がヒントです。
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(miho)
- データビジュアライゼーションのデザインパターン20 -混沌から意味を見つける可視化の理論と導入-
- 鈴木 雅彦,鈴村 嘉右|技術評論社
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