ターゲットはおそらくミラーレスと呼ばれる小型のレンズ交換式デジカメ。それをいわゆる普通のデジタル一眼レフで日常的に携行しながら使ってみたいな、と思って購入しました。
競合は、VelbonのULTREK 45L(縮長29.5cm, 1.24kg, 全伸高156cm)とか、VanguardのNIVELO(縮長30cm, 0.6kg, 全伸高100cm)あたり、かなり局地的というか個人的にはGITZO GT-531でしょうか?
以下はちょっと触ったところでの簡単なコメントです。
[特徴]
・畳むとわずか30cmの小型カーボン三脚。
・重さは0.6kg!!雲台とあわせても0.8kg!
・エレベータが2段構造になっていることで、うまく伸長を稼ぐことが出来ている。
・雲台も29mmのボール径でわずか0.2kgはかなり立派。
・SIRUIご自慢のアルミ削り出しによる高い剛性の金属部。
・5段0型(=脚径22mm)ながら最も細い脚径は10mmをキープ。
・三脚単体、雲台単体の販売は今のところない模様。
・0.01mmの誤差精度のボールの雲台
SIRUI T-025 C-10
■三脚部T-025
・最大径 22mm
・最小径 10mm
・最高伸長 1305mm(雲台を付けない状態で)
・センターポールを伸ばさない状態の伸長 1130mm
この三脚はセンタポール部が固定されており、センターポールなしにはできない。
・最低伸長 260mm
・縮長 300mm
・重量 0.6kg
・公称耐荷重 6kg
■雲台部C-10
・ボール径 29mm
・高さ 83mm
・重量 0.2kg
・公称耐荷重 15kg
[雑感]
■三脚部
・30cmは絶望的に小さい!軽い!!
通勤カバンやトートバッグに入っちゃう♪
・二脚にレッグウォーマ付き
・エレベータを伸ばした状態ではハッキリ言って華奢、縮めればこのサイズとしてはまあまあ高い剛性。二段目のエレベータはあくまで緊急用と割り切る必要がある。
▲エレベータ二段。
試したPentax K-x + Tamron 18-250mm 4.5-6.3の望遠端、
おそらく一番厳しいだろうシャッタースピード1/2秒にて
等倍チェックを行う限り、
- エレベータ二段では
ライブビュー撮影+タイマー12秒で使える。
ライブビュー撮影+タイマー2秒ではシャッタを押したときのブレが収まらない。
- エレベータを一段に縮めると安定し、さらに脚を4段に縮めると
ライブビュー撮影+タイマー2秒でようやく使える。
GITZOの1型(=脚径24mm)5段トラベラー三脚GT1550T, BENROの0型4段トラベラー三脚C0680Tなどの1クラス以上上位かつ2まわり縮長の大きいモデルとの比較では、2ランク程度落ちる印象。
(ちなみに同条件をGITZO GT-531で検証しましたが、タイマー2秒でも無問題でした。)
脚部の付根は自慢のアルミ削り出し(=剛性が高い、一般の三脚はダイキャスト)ではあるものの、サイズ的に見て剛性にやや不安を感じる。
▲削り出しが自慢の基部。正直やや心もとない気も...
ちなみにこの三脚、センターポールが三脚本体と一体になっているため、「センターポールなし」という状態にできません。
■雲台部
▲何の変哲もない雲台。ホールドは素晴らしい。
・雲台はこのサイズ・重量としては、ボール径がやや大きめで工作精度も高く、かなりしっかりホールドする(このサイズでは知る限りNo.1)。
・ボールの操作も非常に滑らかで大変やり易い。
・デザインは何か安っぽく、相変わらずイマイチ。(低い価格帯の製品なのでむしろ当然なんでしょうが、逆にボール部の作りがやけにいいのでややギャップを感じる)
・雲台のデテントピンが出し入れできず、またネジのピッチも浅く、脱着はやや面倒
・クランプは小さめで頼りない。
・ノブの角度が微妙に設計されており、クランプ含めきちんと付属のトラベラー三脚の脚に収納できる。
(例えばMarkins Q3-TRといった他社の一般的なトラベラー三脚向け雲台では、GT1541Tなどのトラベラー三脚において、脚はたためるがクランプが収納できない、ただしそれでで困ることもない)
▲分かりにくいが、雲台のクランプを雲台の縦位置撮影用の切り込みに倒した状態で、脚を畳める。
■その他
・付属のバッグは他のSIRUIと比べるとかなりシンプルなビニール。ただし、このサイズの三脚にはコレくらいのほうが重くならず良いと思う。
・プレートはごく小さなものが付属。付属のレンチもしくは硬貨で脱着可能。
雲台は見た目は安っぽいものの、非常に小さく軽く、その割にボール動作も滑らかで、ボール自身は極めてしっかりしています。この点で個人的に大変気に入りました。単体売りされていないのは実に残念です。
三脚は「この縮長を勘案すると」優秀、というより、通勤カバンにいれても違和感のないこの縮長と重さそのものが無二の存在ですね。
いかんせんセンターポールの支えが弱く一眼レフの高倍率ズーム200mmなどの望遠側では使い方に工夫(セルフタイマーやレリーズケーブルなど)が必要になると思います。
取り急ぎ...
▲「いつもより余計に伸ばしていますっ♪」
G-market経由、送料込みで約2万円
日本での取り扱いはいつでしょね?
追記 Amazonで購入できるようですので、リンクしました。(アフィリエイトになってます)
早速のレポートありがとうございます.
SIRUI から D-10, D-20 という雲台も出たようです.
http://item.taobao.com/item.htm?id=8592879837
http://item.taobao.com/item.htm?id=8592390293
G-10, G-20 とボールやボディ径は同じようですが,フリクションコントロール・ノブがパン・ノブの真上に変更されているようです.
曽我さまの C-10 のレポートに「ノブの角度が微妙に設計されており、クランプ含めきちんと脚を収納できる」とありましたが,これを狙ったものでしょうか??
G-10, G-20 と併売されるのか,それともリプレースされるのか???
ご報告ありがとうございます。
ちょっと見たところ。ご指摘のとおりGシリーズの収納性を上げた製品のようですね。
ただフリクションコントロールノブというのがどうも馴染めないので、この製品は今のところ様子見です。
曽我さまのレポートを拝見して,私も間もなく輸入代行を通して T-025 C-10 買っちゃいました(笑).
雲台 C-10 ですが,単体売りを見つけました.
http://item.taobao.com/item.htm?id=14063727503
1 個では送料の割合が大きくなるので,輸入代行を通して 3 個発注し現物が届きました. C-10 専用の箱や取説はなく現物のみでした.
手数料・送料を含めて計 ¥13,500 程度でしたので,1 個あたり ¥4,500 程度の計算になります.
マンフロットのテーブル三脚脚 209 等と組み合わせて使ってみようと考えています.
ご連絡ありがとうございます。
C-10は単体であるのですね。
僕もマンフロットのテーブル三脚があるので、
確かにそれによいかと思いました。
使用感など、ぜひどこかにレポートくださいませ。
曽我
etyer4s です.
私はテーブルトップ三脚キットを購入しておらず,脚 209 のみをパーツとして注文して入手しました.ヨドバシで ¥2,000 前後だったと思います(うろ覚えですが).したがって,エクステンション 259B, ミニボール雲台 482 は所有しておりません.
エクステンション259B が無いので高さの調節は出来ません.K-5 + RRS 専用 L プレート + タムロン 52BB MF 90mm/F2.5 マクロ,および NEX-5N + RRS 専用 L プレート + マウントアダプター + C/Y Makro-Planar 60mm/F2.8 C で少し試してみました.
脚 209 のみで高さがありませんので,L プレートを使用しないと干渉して NEX-5N でも縦位置撮影は非常に困難,K-5 では不可能です.縦位置は素直に L プレートに頼りました.
K-5 + タムロン 52BB でも全体のバランスが崩れることはありません.下がしっかりした平面なら,かなり安定しています.
リモコンを使ってシャッターを切りましたが,10 秒,13 秒といったシャッタースピードで等倍で確認してブレは認められませんでした.すみません,直接指でシャッターを切るのは試しませんでした.
Markins Q3T と比較するとボール径が 36mm に対し 29mm ということもあり,構図を調整する際の快適さは劣りますが,このサイズの自由雲台としては優秀な気がします.脚 209 との組み合わせでは小型軽量な雲台を使いたいところですので,いいマッチングかと思います.ミニボール雲台 482 は所有してないので,それとの比較はできません.
ちなみに SIRUI C-10 + マンフロット 209 で実測 288/304 g(付属プレートなし/込)でした.C-10 は 190/206 g(付属プレートなし/込),209 は 98g でした.十分に小型軽量と言えると思います.
---
私はサンテック SP5989 LEDスタンドというのも,テーブル三脚用途で所有しております.
ヨドバシ.com - サンテック SP5989 LEDスタンド/70〜175mm・小型照明用・130g【無料配達】
http://www.yodobashi.com/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF-SP5989-LED%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89-70%EF%BD%9E175mm%E3%83%BB%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E7%85%A7%E6%98%8E%E7%94%A8%E3%83%BB130g/pd/100000001001186706/
マンフロット 209 より一回り大きめで,カメラを載せるには全開脚でしか使えませんがしっかりしています.上の台座の分 209 より高さが出ます.こちらは実測 134g でした.お値段も財布に優しいです(笑).ねじは太ネジ/細ネジ両対応になっています.
秋葉原ヨドバシで 209 の在庫を尋ねたところスタジオ機材コーナーに連れて行かれ,「これもいいですよ,むしろ 209 よりしっかりしているかも」と薦められて購入したものです.
---
いいがげんなレポートですが,少しでもお役に立てば幸いです.
ありがとうございます!
僕もマンフロットのテーブル三脚、脚しか持っておりません。高さが無いので結構一眼レフでも使えちゃいますよね。
ご紹介いただいたサンテックの方は、ブランドからすると照明機材になるのでしょうかね。ちょっとサイズのイメージがつきにくい(ちょっと高さが有りそうでバランスはどうなんだろう)ので今度ヨドバシに見に行ってみたいと思います。
ありがとうございました。
曽我
etyer4s です.
サンテックのヨドバシ.com の写真は本来の(笑) LED ライトや小さなスピーカーのスタンドとして使う開脚角度の写真ですので大分高く見えますが,マンフロット 209 のように全開脚すればテーブル三脚として使えます.
「台座の分高さが出ます」と書きましたが,大雑把に測るとせいぜい 2cm ほど高くなるだけです.
脚は 209 より少し太く 1cm ちょっと長いので ,209 より開脚した直径が 3cm ほど大きくなる感じで安定感は高いです.
でも言葉ではやはりよく伝わらないと思いますので(笑),店頭で中身を見せてもらえば一目瞭然だと思います.