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オリーブの木に病気 伊政府が非常事態宣言4月22日 8時18分
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日本に輸入されるオリーブオイルの半分近くのシェアを占めるイタリアでは、最大の産地、南部のプーリア州でオリーブの木に病気が広がり、政府が特産品への影響を防ごうと、非常事態を宣言し、対応に追われています。
イタリア南部プーリア州は、イタリア国内で生産されるオリーブオイルの40%近くを生産する最大の産地です。しかし、2年ほど前から、ピアス病菌と呼ばれる細菌の感染で、木が水を吸い上げることができなくなり、枯れてしまう病気が広がっています。
プーリア州では、オリーブの畑のおよそ13%、100万本の木が感染したとみられ、このうち4000本を育てている農家のビンチェンツォ・パスクッツォさんのオリーブ畑では、25%が枯れ木のようになり、オリーブの実がならなくなっているということです。地元では、この病気に加えて、去年、天候が不順だったことからオリーブオイルの生産は前の年に比べて30%減少し、価格は倍になっているということです。
イタリア政府はことし2月に非常事態を宣言し、検査態勢を強化しているほか、今月半ばからは、被害が広がるのを防ぐため、感染した木を取り除く措置に踏み切りました。しかし、農家の反発でこうした措置は計画どおりに進んでおらず、スペインやギリシャ、フランスなど周辺のオリーブ生産国は、今後、感染が拡大するおそれもあるとして懸念を強めています。
プーリア州では、オリーブの畑のおよそ13%、100万本の木が感染したとみられ、このうち4000本を育てている農家のビンチェンツォ・パスクッツォさんのオリーブ畑では、25%が枯れ木のようになり、オリーブの実がならなくなっているということです。地元では、この病気に加えて、去年、天候が不順だったことからオリーブオイルの生産は前の年に比べて30%減少し、価格は倍になっているということです。
イタリア政府はことし2月に非常事態を宣言し、検査態勢を強化しているほか、今月半ばからは、被害が広がるのを防ぐため、感染した木を取り除く措置に踏み切りました。しかし、農家の反発でこうした措置は計画どおりに進んでおらず、スペインやギリシャ、フランスなど周辺のオリーブ生産国は、今後、感染が拡大するおそれもあるとして懸念を強めています。