文房具屋さんが好きだ
古くからある文房具屋さんが好きだ。
店内は紙だかインクだかの良い匂い、コマや水風船のような昔のおもちゃも置いてある。
100円ショップやコンビニでも間に合うのだがワクワクさが足りない。
そんな文具屋さんでの買い物ついでに、最近売れなくなったものは何ですかと聞いてきた。
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売れなくなったものランキング
第4位 パンチファイル
文具屋さん「昔は売れていたけど今はコンピュータで整理するんやわ」
穴を開けなくても使えるパンチファイルが全く売れないらしい。
文具屋さんの言うとおり、今は書類をコンピュータで整理するので必要がなくなったのだろう。
開くとこうなる。しかしこのサイズは何に使うんだ?
昔、私の家にこのパンチファイルがあったけど
・綴じたまま書類を読もうとしてもバラける
・書類を1枚だけ取り出すのに手間取る
ということがあって使いづらかったのを憶えている。
そういえば外で見たこと無いぞ?もともと売れていないのでは?
第3位 チューブファイル
ファイル部門から2つ目
「これもやっぱりコンピュータがあるから」
「昔はめちゃくちゃ売れてたけどね」
これは頷ける。こんなに大量の紙を綴じるシチュエーションはそう無さそうだ。
以前のバイト先で承諾書保管のために使われていたが、これは特殊な例だろう。
少なくとも個人レベルでは絶対に必要ないはず。
2位 帳簿類
「これなんかはピターッと売れなくなったね」
「コンピュータでやるから…」
コンピュータ、悪いな!さっきからずっと売れなくなった理由がパソコンだ。
開けてみるとなかなか格好いい。
利便性で言えばパソコンが完全に上回ってしまうのだろうが、一度紙で帳簿つけてみると良さが分かるかもしれない。知らないけど。
第一位 情報カード
「倉庫にいっぱいあんねん」
「いろんな種類があって、京大式とか同志社式とか」(調べてみても同志社式はヒットしなかった)
「コンピュータが…」
…
……
情報カード(じょうほう-, 英:index card, 豪:system card)とは、継続的な蓄積を目的として情報を記録する、一定寸法に裁断された厚手の紙片のこと。カード型データベースの構築に用いる。 記録する情報の種類や用途により、「住所録カード」や「図書(目録)カード」、「文献カード」や「研究カード」とも称される。-Wikipediaより
画像検索をかけてみると情報整理や単語カードとノートの中間物のような使われ方をしている。どちらもパソコンとスマホで事足りてしまうな。
横長なのでもしかすると…
さっきのパンチファイルはこれを綴じるのかもしれない。
儲かる文房具
逆に、売れているものはなんですかと聞いてみると色ペンやシャーペン、クリアファイルが売れ筋だそうだ。
最近のランドセルはA4のクリアファイルも入るので需要はあるのだろう。
売れているものの中でも儲かるのは「金封」だそうだ。
ここで購入すると達筆な店主が代わりに字を書いてくれるらしく、それを求めてお客さんがやってくるそうだ。
「定価以上でも売れる」と嬉しそうに話してくれた。
職人さんの手作りらしい
店主「小学生みたいなことやってんな」
売れない商品の話をしているときの店主はなぜか楽しそうで、このお店もまだまだいけるなと思った。
個人経営のお店は大型スーパーに泣かされているというが悲壮感はそこに無かった。
・取材協力
ナカノ文具