Ready新宿二丁目に繰り出す怪しい夜はいかが……?

“コレステロールのタクヤさん”というかたを知っていますか?

タクヤさんは新宿二丁目にあるゲイバーのママで、「コレステロール」はお店の名前。2014年にBSスカパーの番組『徳井義実のチャックおろさせて〜や』の「ぽこ×たて」というちょっぴりエッチなコーナーに出演したのをきっかけに人気に火がつき、今や海を越え中華圏を股にかけて活躍するスターなんです。

操る“くちワザ”は神がかり、これまでお世話になった男性は4ケタを超えるとか超えないとか……。二丁目界隈では知らぬ人はいません。かく言う筆者も、タクヤさんのファン。でも、お店に行きたいと願いつつ、畏怖の念からずっと伺えずにいました……。

そんな時に聞いたのが、2015年4月にタクヤさんが出演する映画が公開されるという話。うおおおー! 今行かずしていつ行くんだ? TAKUYA or DEAD? ということで、GBF(ゲイ・ベスト・フレンド)の2人とともに高鳴る胸を抱え、ついに行ってきました。

21:30新宿二丁目へ遊びに行くなら、待ち合わせは「新宿三丁目駅」で

21:30新宿二丁目へ遊びに行くなら、待ち合わせは「新宿三丁目駅」で

新宿三丁目駅

東京都のなかでも、新宿は巨大。西のオフィス街に東の歓楽街・歌舞伎町と、ひとつの街といえど、実に多彩な人間模様が繰り広げられるエリアです。

今回の目的地は、そんな新宿のなかでも歌舞伎町に並ぶディープスポット「二丁目」ということで、かねてからのGBF(ゲイ・ベスト・フレンド)の2人と待ち合わせ。

●まこと(右)
某有名私立大学大学院生。恵比寿ランチを夢見るアラサー(心は)OL。現在、台湾人の彼氏と婚約中。

●チャスキー(左)
南米と日本のハーフ。こう見えてまだ20歳だけれど、人生経験がいろいろと豊富過ぎて謎が多い。最近のマイブームは「ぐふふ笑い」。

まこと(以下「ま」)「今日は楽しみ〜! 自分もタクヤさんのお店行くの初めてだからさ〜。Twitterのフォロワー数も10万人超えてるんだよ? すごいよね〜」

チャスキー(以下「チ」)「友だちがタクヤさんに会ったことあるらしいんだけど、めっちゃ癒し系らしいよ! アルファー波出てるって!

おおお……。期待が膨らみます!
ちなみに、新宿二丁目の最寄り駅は、丸の内線・副都心線の乗り入れる東京メトロ「新宿三丁目駅」C8番出口。「新宿二丁目駅」はないので注意です!(笑)

22:00いざ、二丁目へ!「コレステロール」タクヤさんに会いに行こう!

22:00いざ、二丁目へ!「コレステロール」タクヤさんに会いに行こう!

コレステロール

早速、コレステロールへ行きましょう!

細かい飲食店の並ぶ二丁目の通り。歌舞伎町のように、ネオンがギラギラした感じを想像していたのですが、予想に反して割と静か。

チ「今日は平日だし、まだ時間がはやいからね! もう少し深い時間になればみんな出てくると思うよ!」

二丁目の中心を通る仲通りを抜けると、2人から「こっち!」と合図がありました。

アバンギャルドな下着やアイテムが並んだオトナの雑貨屋さんの角を曲がると、ひときわ薄暗い通りに。 そして、一軒のお店の前に1人の男性の姿。

扉には「絶対にイカせる男」「コレステロール」「○○発売中」の文字!

ま&チ「いたー! タクヤさん!!!!

コレステロールのタクヤさんにインタビュー

「いらっしゃ〜い。今日はどんなこと聞きに来たの?」

こちらの緊張とは裏腹に、タクヤさんはとってもフレンドリーです。早速お話を伺おうと焦ってむせる筆者に、「のど飴あげようか〜?」と声をかけてくれます。なんと慈悲深い……。確かに、アルファー波的な波動を感じます。

▲まずは焼酎で乾杯! 割りはもちろんカルピスです!(爆)

まず、タクヤさんのルーツを伺うと、18歳のときになんと奄美大島から上京してきたんだそう。

タクヤさん(以下「タ」)「それからず〜っと二丁目で転々と働いて、30歳になった数年前に自分のお店を持ったのよね」

——ずっと二丁目のこの場所で店を構えているんですか?

タ「ここは二号店で、去年の7月にオープンしたの。数軒隣に一号店もあるんだけど、5、6人しか座れない小さな店なの。お客さんも一時間制で入れ替えなきゃいけないくらい混んでたから、もう少し広めのこっち(二号店)も作ったのよ。でも、今でも週末になると、人が入りきらないのよね〜」

▲この日、主に伺ったのは二号店。内装も実に独特!

▲ちなみに一号店はこちら

ま「それってやっぱり『ぽこ×たて』の影響ですか? お客さんはどんなかたが多いですか〜?」

タ「うーん、8割くらいがノンケさんね。しかも女のほうが多いわね。そのなかでも、日本人より台湾とかアジアからのお客さんが多いかな

▲こ、このお口ですね……(ごくり)

チ「へ〜! 海外のかたまで! それもやっぱりテレビの影響?」

おっと! 興味津々のまこととチャスキーもぐいぐいインタビューに参加してきましたよ。もう、筆者のかわりにどしどし質問しちゃってください(笑)。

タ「そうね。どういうわけか、日本以上に海外での人気のほうが大きいみたい。あの映像に誰かが中国語の字幕をつけて流したのが最初みたいで、そうしたらそれが向こうでヒットしちゃったの。で、向こうのテレビ番組なんかにちょこちょこ呼ばれるようになって、広がって……。最近では、小学生くらいのちっちゃな子とかも声をかけてくれるの(笑)」

▲タクヤさんの大ワザ“のど輪締め”がデザインされたフェイスタオル。僭越ながら、筆者個人的には2014年の流行語大賞でした

2015年4月24日には、タクヤさん初出演映画『サシミ』が台湾にて公開予定

※ 画像は『沙西米』公式HPより

——なるほど。ほんとうに大人気ですね! ところで、4月には映画も公開されると聞いたんですが……、詳しく教えてもらえますか?

タ「う〜ん、そうね。台湾で撮った映画で、『サシミ』(中国語表記:『沙西米』)っていうタイトルなんだけど、ストーリー的には結構かたい感じかな……。波多野結衣ちゃんて、今、向こうですごい人気の日本人セクシー女優さんがいるんだけど、その娘といっしょに出てるの。監督さんや主演の俳優さんは台湾でいろいろな賞も取ってるすごいかたみたいね〜。よくわからないけど……。う〜ん、とにかく結構大変でした」

ちなみに、この映画『サシミ』、3月には「大阪アジアン映画祭」という国際映画祭で初公開されました。「大阪アジアン映画祭」HPによると、あらすじはこんな感じ。

台湾で民宿を営むミンは、失踪した妻・良子に瓜二つなAV女優・夏美に絵ハガキを送り続けている。何十通目かのハガキが書き上がったある日、夏美が台湾にやってきた。(※本作は青少年には適さない描写があります。)

確かに、いい感じにデカダンな香りが……! 俄然興味が湧いてきます!

チ「映画のなかのタクヤさんの役は??」

タ「あたしは波多野結衣ちゃん演じるAV女優のマネージャー役ね。ちょい役くらいの軽い気持ちで行ったら、全然そんなんじゃなくて。全然台本覚えてなかったから、ヤバいかもと思って、ずっと部屋で台本読んでました。この歳になると、なかなか台本も頭に入らないからね。とにかく、毎日撮影できつかったわ~」

ま「え〜、撮影にはどのくらいかかったんですか〜?」

タ「う〜ん、2ヵ月くらいかしら。今まで演じたこともなかったからたいへん。あと、一番きつかったのは暑さ? 着ぐるみ着て山の中を走りまわるシーンとかもあって、夏だったから、何度かぶっ倒れそうになったの。2回くらい脱水症状になりかけて(笑)」

——(あれ? シリアスな映画だけど、タクヤさんが着ぐるみ着て走り回る……。どういうことなんだろう? いや、でも)観たい! お店のスクリーンでも上映してください! 一緒に観たいです!

ま「観た〜い」
チ「オレもオレも!」

タ「ん~。観ないでだいじょうぶです~。だいじょうぶです~。あたしは観たくないわ〜(笑)」

 コレステロールでは、中国語を話せるかたを募集中です

と、そこへ新しいお客さんがやってきました。どうやら台湾のかたみたいです。「タクヤさんに会いたくて来た」とのこと。本当に海外でも大人気です!

タ「ねー。こうやって皆さん来てくれるのはありがたいんだけど、あたし中国語できないんだもん。覚えても、いやらしい言葉くらいだから。『にーはおまー、すわいぐー、よーこんまー(こんにちは、イケメンですね、今晩空いてますか?)』とか。まあ、これは映画の台詞で覚えたんだけど」

ということで、コレステロールでは、中国語を話せるスタッフを募集中だそうです。世界のタクヤさんのもとで働くチャンス!?

次第にカオスになる店内(記事に書けないこともたくさん起こりました)

最初の緊張はどこへやら。お酒も入って徐々に緩んできたのか、店内は次第にカオスな状態に……。このあと、ピーなハプニングがもっともっと起こりましが、これ以上は自主規制。皆さんも新宿を訪れた際は是非タクヤさんの待つコレステロールへ!

▲オリジナルLINEスタンプもON SALE! もちろん即買い

お店が混んできたので、この日はこのあたりでおいとますることに。お客さん同士での譲り合いはとっても大切です。

でも、3人でボトルを入れたので、近々また遊びに行きます。実は、これが人生初ボトル。初めてがコレステロールでだなんて……。みんなに自慢しなきゃ!

なお、タクヤさんは現在、中国や台湾からの出演依頼が多く、現地とお店を行ったり来たりの日々を送っています。タクヤさんに会いたいときは、Twitterをチェックしていったほうが確実ですよ!→タクヤさんTwitterへ 

コレステロール一号店&二号店
  • 営業時間

    20:00〜00:00 定休日:日曜日(祝前日は除く)

  • 利用金額

    セット料金(1ドリンク&お通し)2,000円~ 2杯目以降1杯800円〜 (混雑時には時間制となります)

  • TEL・予約

    なし

  • URL

    店舗情報はこちら (コレステロール店舗HPへ )

00:00コレステロールのあとは、新宿二丁目の顔「GAY MIX BAR&CLUB」へ

00:00コレステロールのあとは、新宿二丁目の顔「GAY MIX BAR&CLUB」へ

アーティーファーティー

タクヤさんのお店でテンションが上がったあとは、新宿二丁目を代表するバー&クラブ「アーティーファーティー」はいかがでしょう。

「アーティーファーティー」のオープンは、1993年7月。ゲイ・レズビアン・ストレート・海外からの観光客など、あらゆる人々が集うインターナショナルなミックススタイルが人気の、まさに二丁目の顔。DJのまわす音に耳を傾けながら、おいしいお酒を500円から楽しめます(キャッシュオンデリバリーシステム)。

週末には濃ゆ〜い内容のイベントもおこなわれているので、お店のホームページなどをチェックしておきましょう。

POINT

同じ界隈には姉妹店のバー「アネックス」もあります

アーティーファーティー
  • 営業時間

    18:00~25:00 年中無休

  • 利用金額

    ドリンク500円(税込)〜

  • TEL・予約

    03-5362-9720

  • URL

    店舗情報はこちら (店舗HPヘ)

01:00真夜中にお腹が空いたら、朝まで営業のタイ料理屋さんへ

01:00真夜中にお腹が空いたら、朝まで営業のタイ料理屋さんへ

バーン・キラオ

二丁目でエネルギーを放出し、骨抜きになったときのために、ご飯屋さんもご紹介。アーティーファーティーと路地を挟んで斜め向かいに、朝5時まで営業している本格タイ料理のお店「バーン・キラオ」があります。予約必須の人気店ですが、夜中であれば比較的入れます。深夜に無性にタイ料理が恋しくなった時は、エネルギーチャージに行くしかないですね。

POINT

国立、下北沢にも系列店があります

タイ国居酒屋 バーン・キラオ 新宿本店
  • 営業時間

    【月〜土】18:00~翌5;00 【日】18:00~24:00 年中無休

  • 利用金額

    約2,000円〜

  • TEL・予約

    03-3352-1070

  • URL

    店舗情報はこちら (店舗HPヘ)

FinSEE YOU NEXT PLAN

FinSEE YOU NEXT PLAN

今回は、世界を股にかける新宿二丁目のスター・コレステロールのタクヤさんの映画公開に合わせ、GBFのまこととチャスキーといっしょに訪れてみました。
ライトなものからもっとディープなものまで、一朝一夕では知り尽くせない新宿の街。そのうちまた訪れてみましょう。

まずは『サシミ』を観に台湾まで行ってきます!(たぶん)

 

本記事は2015年04月17日時点の情報を記載しております。最新情報は直接お問い合わせください。
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