児童ポルノ製造容疑:「写真は思い出」…元中学校長逮捕 

毎日新聞 2015年04月08日 19時47分(最終更新 04月08日 20時45分)

 ◇「25年間フィリピンで買春」 自宅に1万人超の女性写真

 フィリピンで少女の裸を撮影したとして、神奈川県警少年捜査課は8日、元横浜市立中学校長、高島雄平容疑者(64)=同市金沢区富岡西=を児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)容疑で逮捕した。県警によると「約25年間にわたりフィリピンで買春を繰り返した」と供述。自宅からは、延べ1万2000人以上の女性の写真計15万枚をとじたアルバム約400冊が押収された。

 逮捕容疑は昨年1月1日ごろ、フィリピン・マニラのホテル客室で13〜14歳くらいの少女に現金を渡してみだらな行為をし、その様子を撮影した写真11枚をSDカードに保存したとしている。

 県警などによると、高島容疑者は1988年に同国の日本人学校教員として派遣された際に買春を始め、3年後に帰国した後も年数回、長期休暇に買春目的で渡航していた。「写真は思い出で、1割が18歳未満。仕事のプレッシャーが強く、倫理観のたがが外れた時に解放感を味わえた」と話しているという。

 高島容疑者は2011年3月に退職。教員在職中、教育冊子に「フィリピンで学んだ教育の原点」と題する論文を寄稿していた。13年9月に警察庁経由で県警に情報提供があった。【大場弘行】

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