巡視船「あきつしま」:パラオ沖合に到着…両陛下の宿泊に

毎日新聞 2015年04月06日 11時04分(最終更新 04月06日 13時04分)

天皇、皇后両陛下が宿泊される予定の海上保安庁の巡視船「あきつしま」=パラオ・コロール島沖で2015年4月5日午後5時33分、長谷川直亮撮影
天皇、皇后両陛下が宿泊される予定の海上保安庁の巡視船「あきつしま」=パラオ・コロール島沖で2015年4月5日午後5時33分、長谷川直亮撮影

 【コロール(パラオ共和国)真鍋光之】両陛下がパラオ訪問時に宿泊される海上保安庁の巡視船「あきつしま」が4日朝、パラオの主要都市コロールの沖合に到着し、ヘリコプターの飛行訓練など受け入れ準備を進めている。第3管区海上保安本部(横浜市)所属のあきつしまは3月31日に横浜港を出港し、約3000キロ南のパラオを目指して航行していた。

 あきつしまは全長約150メートル、総トン数約6500トンで、大型ヘリコプターを2機搭載できる世界最大級の巡視船。今回、両陛下はペリリュー島などへの移動手段としてヘリを使うため、国内外の訪問を通じて初めて巡視船を宿泊先とすることを決めた。

 海保は、両陛下の宿泊に備え、船内の急勾配の階段に手すりをつけたほか、船長室に大型ベッドを搬入して両陛下が一緒に泊まれるようにするなどの工夫を凝らしている。