沼田千賀子
2015年4月5日07時21分
新年度が始まりました。新社会人として、あるいは異動や転職などで、新しい環境で働き始めた人もいるでしょう。職場に早くなじむにはどうしたらよいでしょうか。
新人でもベテランでも、新しい職場で働き始める時はそれなりに緊張し、気を使うもの。一日も早く仕事に慣れ、周りの人たちと打ち解けたい。
企業の社員研修に携わってきた日本能率協会マネジメントセンターの入谷亨さんは、信頼関係を築くことが大事だと説く。「信頼を得られれば重要な仕事を任され、助けてくれる人も増える。周りの助けに感謝してさらに信頼されれば、もっと経験が積めるという好循環につながります」と話す。
上司や先輩、同僚と人間関係を築きながら仕事を覚えていくのは大変だ。入谷さんは気をつけるべきことを二つ挙げる。
一つは、仕事の進め方や職場のルールを、その背景も含めて理解すること。たとえば入谷さんの以前の職場では、やりかけの仕事の書類は決まった棚に収めるのがルールだった。急に別の人が引き継ぐことになっても困らないようにするためで、勝手にやり方を変えると大変なことになりかねない。
もう一つは、配属先が希望の部署ではなくても、そこで精いっぱい仕事をすること。「不満を抱いたままでは職場になじめず、やる気も出ません。気持ちを切り替えましょう。必ず誰かが見ています」
経験や実績を積んできた人はかつての手柄を忘れることだ。新しい仕事を教わる時は、相手が後輩でも「教えて」と素直に言うことも大事だと言う。
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