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路面電車の軌道を勘違い?  誤進入にご注意を

路面電車の軌道内に誤進入しそうになる車が絶えない富山駅前中央交差点=2日午前

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富山駅前 警備員の配置延長検討

 北陸新幹線開業とともに、富山駅の高架下に乗り入れている路面電車の新電停「富山駅」に近い交差点で、駅方向の軌道内へ誤進入しそうになる車が後を絶たない状況となっている。富山市は、誤進入防止のため、十日までとしていた警備員の配置を延長する方向で検討している。

 富山駅の手前まで、路面電車の軌道と市道は並行するが、駅前で軌道は右折して新電停に進入する。本来、車は直進しかできないが、軌道に“誘導”されて右折しそうになる車が続出。市は、誤進入しそうになっている車の多くは、駅への送り迎えの車とみている。

 市によると、警備会社との契約は、新電停の利用を始めた三月中旬から四月十日までの約一カ月間。近くの横断歩道には約二分に一度の頻度で電車が往来。警備員一人が午前五時半〜翌日午前零時まで歩道脇に立ち、車の誤進入防止や歩行者が電車と接触しないよう監視している。

 警備員の男性(64)は「駅に向かって軌道内に入ろうとする車は一日に十台ぐらいある」と話す。歩行者についても「スマートフォンをいじりながら歩く人もいるので電車に接触しそうになる」といい、監視業務に目が離せずトイレに行く間もないほどだという。

 路面電車を運行する富山地方鉄道は「運転士には歩行者らに注意しながら減速するなど、運転するように話している」と安全面での配慮を強調する。

 市は、車の誤進入や歩行者の接触事故を防ぐため、看板設置や侵入防止のポール六本も立てている。同市路面電車推進課の深山隆課長は「安全に使ってもらえるよう、今後も道路の構造を知らせるなど情報提供を続けていく」と話している。  (青木孝行)

 

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