今回は諸星きらりについての記事となります。
過去のデレアニ記事はこちらからどうぞ。
=10話を見たかみさんと3歳児の反応=
10話をかみさんと3歳の娘と自分の3人で見ていまして(7歳の息子は爆睡)、
その時のふたりの反応がこんな感じでした。
かみさん「どうしてもこのきらりって子の喋り方が受け付けないんだよな〜」
娘「にょわー☆ (小指と人差し指を立てるきらりんハンドをしつつ)」
かみさんはアニマスの頃にアイマスSPで8人をトップアイドルにしたPで、
3歳の娘は週末になると『READY!!』『さんぽ(やよいカバー)』『メルヘンデビュー!』
『M@STERPEACE』の4曲の持ち歌でミニライブを開催し、とーさんにサイリウムを振らせてくれる
なかなかの孝行娘です。樹里吉さんのお子さんと同級生ですw
デレアニはぼちぼち見せてはいるのですが、とりあえず『Star!!』はお気に入りで、
かみさんの運転する自転車の後ろでずーっと歌ってるらしくw
まだ完成度4割程度ですが、OPやCMで流れるたびに歌い、録画した映像を止めては、
「これ誰?」と名前と顔を一致させる作業中です。
3歳の時にアニマスを見ていた兄貴(現7歳)と、だいたい同じことをしていますねw
ただ、だいぶアニマスよりシンデレラは子供には難しい話数が多く、特に1話がなかなかね。
アニメ前からぶっちぎりで好きだったウサミン以外だと、杏ときらりに興味があるらしく、
いまだにニュージェネレーションの3人は名前と顔が一致しません。
とはいえ息子もアニマスにハマり始めの頃のお気に入りは、
1位ハイエース(3話の車) 2位牛吉(3話の牛) 3位美希(3話でほぼ寝てただけ)
というアクロバティックな好きになりかたをしたので、
今回の娘も妙な気に入り方をしていくのかな、と思って気長に観察していくつもりです。
話を戻しまして、かみさんはきらりの喋り方が受け付けないのに対し、3歳の娘は気に入っている。
きらりがにょわー☆って言うと、マネしてにこにこしやがるんですw
かみさんと娘の反応は、正反対と言ってもいいでしょう。
まあ、きらりのあの喋りは人を選ぶよな、とは思っていたのですが、
自分も10話を見ていてひとつ気付いたことがありました。
それは「きらりの立場がみくだったら、素の喋り方になってたはずだ」ってことです。
4話でみくが346カフェに立て籠もった時、みくは「〜にゃ」をやめていました。
10話だとPとの連絡がうまくいかず、状況は悪化、不安がつのっていく展開で、
きらりはいつもの喋り方をやめて、素に戻るなんてこともありえたのではないか。
でもそうはならず、きらりは弱い面をみせながらも最後までいつものきらりだった。
きらりの様子が変わることで莉嘉とみりあを不安にさせないため、というのは間違いないのですが、
そういう気遣いだけではないような気がしたんですね。
=きらりのセーフとアウトの境界線=
10話の翌日、我が一家は上野動物園に行きまして。そこであることに気付いたんです。
動物園は娘が言い出して、行くことになったんですが、
娘がですね、大型の動物をことごとく恐がるんですよ。クマ、トラ、ゴリラ、キリン、カバなど。
ヤギやペンギンぐらいの動物はいいんですが、大きいのは全部ダメでした。
それを見て降りてきたのがコレです。
“きらりは自分を恐がられたくない”
自分の知る限りでは、ゲームでもきらりが誰かに恐がられたとか、
過去に恐がられたことがあるといった情報は出ていませんので、
半分以上想像の領域の話になりますが、
10話を見ててすごいなと思ったのは、きらりが莉嘉とみりあにまったく恐がられないことでした。
身長差約40cmですよ。ワタシが173cmなので、莉嘉とみりあからきらりを見る感覚は、
身長213cmの人を見る感覚なわけですよね。
こうなります。
白服の方がボクシングフェザー級王者のフロイド・メイウェザー(173cm)で、
スキンヘッドの大男がWWEのスーパースター、ビッグショー(213cm)です。
莉嘉とみりあから見たきらりは、こんなですよ。
なのにふたりはきらりを恐がらない。もちろんきらりの優しさも知っているし、
恐がる必要はないとわかっていても、やはり40cm上から見下ろしている相手からは
どうやったって威圧感を感じてしまうものです。
しかし、きらりは莉嘉やみりあ、さらにもっと小さい杏が相手でも、
完全に初対面だった2話での凛、卯月、未央が相手であろうとも、恐さや迫力を感じさせていません。
そして6話でのNOMAKEで、きらりは細心の注意を払って、
自分が周りの人の邪魔にならないように気を付けていて、
かつ自分が邪魔になることにセンシティブであることを美嘉に打ち明けます。
きらりはイヤなんですよね、恐がられたり、邪魔だと思われたりすることが。
それと比べれば、喋り方が気に入らないという理由できらりのことを嫌がる人がいるのは、
きらりにとっては問題にもならない、のではないかと。
つまり「うちのかみさんがきらりの喋りが受け付けない」というのはきらり的にはオッケー。
でも3歳の娘に恐いと思われたり、邪魔だと思われたりするのはアウト。
だからきらりはどんな状況であっても振る舞いを変えないんじゃないでしょうか。
きらりは優しくて、小さくてかわいいものが大好き。
だけどそれは一方的に好きなだけではなく、きらりも好かれたい、一緒にいてもいい自分でいたい、
という思いがあるのだと、そんな風に見えるわけです。
=さあ、覚悟の時間だ=
そうすると、きらりが莉嘉とみりあを不安にさせてしまったり、
莉嘉が足を痛めてしまったことなどに気付いた時、
それまでしっかり優しく隙なく振る舞えていたきらりが崩れてしまったというのが、重い。
自分が恐がられてしまうのではないか、拒絶されてしまうのではないか、
そんな辛さを想像してしまったのではないだろうか。
何らかの情報がすでにあるわけではないのですが、
きらりは過去にそういう経験もしているのではないか。してないと考える方が不自然ですよね。
物心ついた時からあの性格、振る舞いで、明るく楽しくずっと生きてきたと考える方がおかしい。
もしそうなら、きらりはアイドルの世界にやってくる必要もなかったのでしょうし。
悲しむきらりに「大丈夫だよ、きらりちゃん」と言って頭をなでるみりあも、
足は平気だという莉嘉も、それはそれは凄いことで、天使なんてレベルじゃあないのですが、
ふたりがそんな振る舞いをできたのも、きらりがずっと変わらずきらりであり続けたからです。
何があっても年下のふたりの上に立ったりせず、同じ目線の高さでいたからこそ、
並ぶとデコボコだけど、きらりさんではなくきらりちゃんとして触れてもらうことができた。
たぶん、うちの3歳の娘も目の前にきらりが現れたら、何の迷いもなく「きらりちゃん」て呼ぶと思う。
かみさんは相変わらず「その喋り方はちょっと……」と抵抗を感じるだろうけど、
それだってきらりにとっては大成功なんだと思う。
恐いねとか、大きくて邪魔とか、近くで見ると迫力があるね、とか言われるよりは。全然。
じゃ、今すぐ『Star!!』を聴こうか。