「失敗」を繰り返さないのは大事。だけど失敗をルール化して押し付けないほうがいい。
昔、リクルートという会社にいたことがあるんです。2006年から2009年くらい。
新規事業系にずっといたので、本流の仕事はあまりしていないのですが、そこで感じたのは「マニュアル化とかしないんだな!」「ノウハウや暗黙知をあとの担当者に引き継ぎはあまりしないんだな!」ということです。ガッツリと振り返ったり、マニュアル化を厳密にしたり、そういうしない。
それはすごいいい方向に働いている会社で。つまりは、マニュアル通りに、ルールを守っていればミスをしない、みたいなことがないので、非常に働く自由度が高い。当然、ミスをしたら怒られることもあるし、同じミスを繰り返す人はイケていない、と思われるんだけど、「人が犯したミスがあり、それを再発しないために、ルールを作る」はあまりしない。
僕はルールは最低限のほうが自由度高くていい派なので、このスタイルはいいなあ、と思っています。
マニュアル化しない理由
結構、仕事をする上では、「誰でもできるようにマニュアル化しよう」みたいなことがあると思うんですよね。少なくても、同じような失敗をしないように、注意点をまとめるとかはありそうです。
ただ、最近思うのは「人の失敗の知見をルールで押し付けない」というのは非常に重要だと思っています。
もちろん、人がした失敗を、自分もやるのはバカバカしいので、
- 同じような失敗をしてそうな人には、ヒアリングしにいって、いろいろ教えてもらう(社内も社外も)
- 本などで勉強して、他の人が犯している失敗はしないようにする
はめちゃくちゃしたほうがいいです。得た情報からそこから自分で考えて、どうすればそういう失敗をしないようにするか、は考えぬいたほうがいい。
しかし、「失敗を頭を使えず、誰でも避けるようにするために、ルール化をする」には慎重になったほうがいいのではないかと
たとえば、
- システムを作ってもらうために外注したらめっちゃ高くて損した
みたいな失敗のケースです。これは、避けたい失敗ですが、それをしないようにするために、誰でも使えるルールとして
- 外注するときは必ず3社に相見積もりを取る
とかをルール化はしない。
これはたしかに失敗は避けられますが、無駄も多い。また、本来「無駄なコストを減らす」ためなんですけど、3社見積もりとることが目的になっちゃうので、意味ないケースも多いんですよね。すごい信頼できる1社があれば、そこに発注すればいいわけですし。
どういう失敗を避けるべきか?がわからないルールになっちゃうんですよね。少し手間でも「外の会社に発注するときは、ここに気をつけたほうがいい、こういう失敗がありうる」みたいなことをいちいち伝えていったほうが、本質的な問題を理解した上で、なんとかしようとするので、あとに続く人たちが成長するんじゃないかなあ、と思っています。
というわけで
失敗から学ぶことが多いとか言われますけど、僕はやっぱり失敗しないほうがいい派でして。失敗しちゃったら、そこから少しでも学びを得たほうが得だと思うんですけど、避けれる失敗はすべて避けるべきで、過去の他の人がしてしまった失敗は学びまくったほうがいいのは当然です。
ただ、それが「みんなが守るルール」になっちゃうと、話は別なんですよね。ルール化したほうが失敗が生まれる率は減らせるんですけど、「いちいち教えるのが面倒だから」とか「言ってもなかなかわかってもらえなそうだから」というので安易にルール化しちゃうのは、メンバーを信頼していなすぎてイマイチなのかなあ、と。