ニュース詳細
日立の新型車両 鉄道発祥の地イギリスに到着3月13日 5時37分
k10010013621_201503130545_201503130547.mp4
大手電機メーカーの「日立製作所」がイギリスで受注した高速鉄道の新型車両の第1陣がイギリス南部の港に到着し、新幹線の製造で培った日本の技術が鉄道発祥の地、イギリスでどこまで広がるか注目されます。
イギリスの高速鉄道向けの新型車両は、山口県にある日立の事業所で製造されたもので、およそ2か月をかけて海上輸送され、12日、第1陣となる5両がイギリス南部のサウサンプトンの港に到着しました。
新型車両の最高速度は時速201キロで、電化されていない区間が残るイギリスでも走行できるよう床下にディーゼルエンジンが備えられていて、来月からイギリスで走行試験を行うことになっています。
日立は、老朽化したイギリスの高速鉄道の車両を更新する事業で受注した866両のうち、76両を日本で製造し、残りを現在、イギリス国内に建設中の工場で生産する計画で、日本の技術が鉄道発祥の地、イギリスでどこまで広がるか注目されます。
日立レールヨーロッパのアンディ・バーCOOは、「これは日立にとって非常に重要な一歩だ。私たちは新幹線などの製造で強みを持っており、今後、グローバルプレーヤーとして成長していきたい」と話していました。
新型車両の最高速度は時速201キロで、電化されていない区間が残るイギリスでも走行できるよう床下にディーゼルエンジンが備えられていて、来月からイギリスで走行試験を行うことになっています。
日立は、老朽化したイギリスの高速鉄道の車両を更新する事業で受注した866両のうち、76両を日本で製造し、残りを現在、イギリス国内に建設中の工場で生産する計画で、日本の技術が鉄道発祥の地、イギリスでどこまで広がるか注目されます。
日立レールヨーロッパのアンディ・バーCOOは、「これは日立にとって非常に重要な一歩だ。私たちは新幹線などの製造で強みを持っており、今後、グローバルプレーヤーとして成長していきたい」と話していました。
鉄道事業の海外展開強化
世界の鉄道市場はヨーロッパを中心に先進国で老朽化した車両の更新需要が拡大しているほか、経済成長が続く新興国でもインフラ整備として高速鉄道への需要が高まっています。
こうしたなか、日立製作所は、拡大する需要を取り込もうと、鉄道事業の海外展開を強化しています。
日立は、3年前からおととしにかけ、老朽化したイギリスの高速鉄道の車両を更新する事業で合わせて866両に上る車両の製造などを受注しました。
事業規模が1兆円近くに上る大型の受注を受けて、日立は、イギリス国内に工場を建設することを決定し、受注した車両の大半をこの工場で製造する計画です。
また、先月にはイタリアの大手メーカーが持つ信号事業と車両事業を日本円でおよそ2500億円で買収することを発表。
これによって車両だけでなく運行管理システムなどを一体で売り込む態勢が整うことになり、日立の鉄道事業の売り上げは、これまでの倍以上となる4000億円規模まで一気に拡大する見通しです。
さらに日立は今月、高速鉄道だけでなく、スコットランドで運行される通勤などで使われる車両、234両の製造を受注するなど、事業の幅も広げています。
世界の鉄道市場では、8000億円から1兆円規模の売り上げを誇るカナダの「ボンバルディア」、フランスの「アルストム」、それにドイツの「シーメンス」がビッグ3と呼ばれ、圧倒的なシェアを持っていますが、日立としては、イギリスでの事業拡大やイタリアでの買収を足がかりに受注拡大を目指す方針です。
こうしたなか、日立製作所は、拡大する需要を取り込もうと、鉄道事業の海外展開を強化しています。
日立は、3年前からおととしにかけ、老朽化したイギリスの高速鉄道の車両を更新する事業で合わせて866両に上る車両の製造などを受注しました。
事業規模が1兆円近くに上る大型の受注を受けて、日立は、イギリス国内に工場を建設することを決定し、受注した車両の大半をこの工場で製造する計画です。
また、先月にはイタリアの大手メーカーが持つ信号事業と車両事業を日本円でおよそ2500億円で買収することを発表。
これによって車両だけでなく運行管理システムなどを一体で売り込む態勢が整うことになり、日立の鉄道事業の売り上げは、これまでの倍以上となる4000億円規模まで一気に拡大する見通しです。
さらに日立は今月、高速鉄道だけでなく、スコットランドで運行される通勤などで使われる車両、234両の製造を受注するなど、事業の幅も広げています。
世界の鉄道市場では、8000億円から1兆円規模の売り上げを誇るカナダの「ボンバルディア」、フランスの「アルストム」、それにドイツの「シーメンス」がビッグ3と呼ばれ、圧倒的なシェアを持っていますが、日立としては、イギリスでの事業拡大やイタリアでの買収を足がかりに受注拡大を目指す方針です。