iPhone用のワイヤレスのキーボードを買った。
いざ使ってみるとBluetoothでキーボードに立てているだけで操作ができるし、大きくないから持ち運びにも便利。文明の発達に心から感心する。
いつか人にもBluetoothが搭載されて、操作され、自分の意思と反してひたすら働かされる日々が来るのだろうか。
キーボードも打ちやすい。そしてなんだか“デキる男”感を感じている。満ち溢れている。浸り尽くしている。更に言えば最近コーヒーの美味しさにも気づいてきたし、砂糖のことを『シュガー』と言うようになったし、鈴木奈々にもイライラしなくなり、大人になったのかも。
そして、このキーボードをいざ持ち運んで見て気づいた。
特に使いたい時がない。
家にいるときはパソコンでいいし。今こうしてこの記事もスマホで打ってしまっている。
買ったばっかりなので自慢しておかないと、背徳感に包まれてしまいそうなので、無理やりこの記事を書くことで自分を納得させている。そう思い込んでみる。
思い込みと擦り込みというのは時に我を救い、時に人を追い込む。
だが、この名前だけ並べると
『巨乳好き』というレッテルが貼られてしまう。断固否定したい。いや、否めはしないが『巨乳だから』と思われてしまうのは腑に落ちない。
あくまでも僕は『顔』がタイプなわけでおっきな乳で好きになっているのではない。
小学校、中学校の頃に
『お前、あの子のこと好きやろ?』
と問われたことはないだろうか。
僕は友達が全くいなかったので問われたことはないが、僕の推測ではあるが、あの類の質問は深層心理をくすぐる。そして、本当に“あの子”のことが気になってきてしまうのだ。
気持ちだけが先走り、1人で盛り上がり、告白してはフラれて自爆のパターンだ。
僕は友達が全くいなかったので問われたことはないが、人の心というものは複雑のようですごく単純であり、ちょっとしたことで揺れ動いてしまう。
今、僕はそんな状況にある。
キーボードを買ったから。利用しているフリ。便利であるという偽装の自慢からの優越感。そして、押し寄せる
『便利そう!羨ましい!かっこいい!イケメン!家庭的!高所得!』というコメントを得ることで自分はこのキーボードを買ってよかった。この顔に生まれてよかった。高所得ではないことへの劣等感とストレス。“巨乳だから好き”ということが擦り込まれる。
おかげさまで最近、巨乳タレントにばかり目がいってしまう。顔なんてどうでもいい。とびきり整った美人よりも少しクセのあるぐらいが丁度いい。そんなことまで思うようになってしまい、柴田理恵すらも意識してしまっている。
擦り込みこわい。
おわり
▼Twitterやってます
「街で見かけてキモいと思うおっさんがTwitterではアニメアイコンで支持されてたりするから世の中怖いよね」って30代ぐらいの女性2人の会話が聴こえてきて強く共感すると共に心に深く刺さる感じ
— 吉本ユータヌキ (@gonnakill_uta) 2015, 3月 8