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 愛知県で2日にあった脳死腎臓移植で患者の選定を誤った問題で、厚生労働省は10日午前、臓器移植法に基づき、日本臓器移植ネットワークの本部事務所(東京都港区)に立ち入り検査に入った。厚労省によると、同法に基づく移植ネットへの立ち入りは初めて。

 移植ネットでは昨年11月にも患者選定の手続きでミスがあり、同12月に厚労省から業務改善指導を受けた。塩崎恭久厚労相は同日の閣議後会見で「短期間で2度起きるということは本当に憂慮すべきだ。(立ち入り検査の)結果を踏まえてあっせん業務に誤りが生じることがないよう、再発防止に向けて必要な措置を検討していきたい」と述べた。

 移植ネットによると、移植を受ける患者を決める際、担当者が検索システムに必要な臓器提供者の白血球の型を入力したが、手順を誤り、そのデータが反映されなかった。そのため、優先されるべき患者が選ばれず、別の患者に移植された。上司の点検も十分でなかったという。