「すかいらーく」賃上げへ　ベア去年の２倍以上

3月4日 18時17分

k10010003961_201503041832_201503041833.mp4

ファミリーレストラン最大手の「すかいらーく」は、ことしの春闘でベースアップ分として、正社員の基本給を去年の２倍以上となる４３００円引き上げることを決め、外食業界にも積極的に賃上げを図る動きが広がってきたことが分かりました。

すかいらーくの労働組合は、ことしの春闘で、業績が改善しているなどとして定期昇給などとともに、ベースアップを含め正社員の賃金を１人当たり平均で月額１万５００円引き上げることを要求しています。
関係者によりますと、経営側は要求どおり賃金を引き上げることを決め、４日開かれた労使交渉で組合に回答しました。
このうち、定期昇給分などとして６２００円、またベースアップ分は４３００円と去年の妥結額の２倍を上回る水準で、２年連続の実施となります。
外食産業では深刻な人手不足が続いており、すかいらーくの経営側としては、去年を上回る高い水準の賃上げに踏み切ることで、人材の確保につなげるねらいがあるものとみられます。
ことしの春闘は今月１８日の集中回答日に向けて労使交渉が本格化しますが、外食産業にも積極的な賃上げを図る動きが広がってきたことで、今後、幅広い業種にこうした動きが拡大するかが注目されます。