iCloud で利用するデータは、バックアップを作成して安全な場所に保管しておくことをお勧めします。重要な連絡先、メール、書類を誤って削除してしまっても、バックアップから復元することができます。
App ごとに以下の手順でデータをバックアップしてください。
ブックマーク
Safari のブックマークを書き出す
- 「ファイル」>「ブックマークを書き出す」の順に選択します。
- ファイルを書き出す場所を選択して、「保存」をクリックします。ファイル名は、変更していなければ「Safari のブックマーク.html」です。
Mozilla Firefox、Google Chrome、または Microsoft Internet Explorer のブックマークのコピーを書き出すには、Mozilla、Google、または Microsoft のサイトでブックマークの書き出し手順を参照してください。
カレンダー
OS X Mountain Lion 以降、iCloud.com、または Outlook 2007 以降では、以下の手順でカレンダーを書き出します。
OS X Mountain Lion 以降のカレンダーを書き出す
カレンダーを書き出す手順については、こちらの記事を参照してください。
iCloud.com からカレンダーをダウンロードする
- iCloud.com にアクセスし、お使いの Apple ID でサインインして、「カレンダー」を開きます。
- カレンダーを一般公開して共有します。
- 共有したカレンダーの URL をコピーし、ブラウザのアドレスフィールドに貼り付けます。「enter」または「return」キーはまだ押さないでください。
- 「webcal」を「http」に変更してから「enter」または「return」キーを押します。ICS ファイルがデフォルトのダウンロード先にダウンロードされます。
- ダウンロードしたカレンダーを、カレンダー (Mac の場合)、または Outlook (Windows パソコンの場合) などのカレンダークライアントに追加します。
- カレンダーの共有を停止します。
Outlook 2007 以降のカレンダーを書き出す
- Outlook を開き、予定表に移動します。
- 予定表のリストから、コピーするカレンダーを選択します。
- ほかのカレンダーは選択を解除します。
- Outlook 2010 以降では、「ファイル」>「予定表の保存」の順に選択します。以前のバージョンの Outlook では、「ファイル」>「名前を付けて保存」の順に選択します。
- 「その他のオプション」をクリックして、カレンダーに含める日付の範囲およびデータの内容を調整します (Outlook のバージョンによって異なります)。
- 「OK」をクリックします。
- カレンダーを保存する場所を選択して、「保存」をクリックします。
- コピーするカレンダーごとに、手順を繰り返します。
連絡先
OS X Mountain Lion 以降、iCloud.com、または Outlook 2007 以降では、以下の手順で連絡先を書き出します。
OS X Mountain Lion 以降の連絡先を書き出す
- 連絡先を開きます。
- 「表示」>「グループを表示」の順に選択します。OS X Mountain Lion では、「表示」>「グループ」の順に選択します。
- 「グループ」リストで「すべての連絡先」を選択します。
- 連絡先リストで連絡先を 1 つクリックします。
- 「編集」>「すべてを選択」を選択してすべてのカードを選択します。
- 「ファイル」>「書き出す」>「vCard を書き出す」の順に選択します。
- ファイルを保存する場所を選択して、「保存」をクリックします。
グループをお使いの場合は、vCard の書き出しに加えて、連絡先またはアドレスブックのデータベース全体のアーカイブも検討してください。上記のように vCard を使う方法では、連絡先はコピーされますが、グループはコピーされません。アーカイブはより複雑です。ただし、場合によっては、インターネットに接続して iCloud にサインインしていると、アーカイブによるデータ復元が正しく行われないことがあります。
OS X Mountain Lion 以降でアーカイブを書き出すには、連絡先を開いて、「ファイル」>「書き出す」>「連絡先をアーカイブ」の順に選択します。
iCloud.com から連絡先を書き出す
iCloud の連絡先情報を vCard として書き出す手順については、こちらの記事を参照してください。
Outlook 2007 以降の連絡先を書き出す
連絡先を書き出す手順については、Microsoft サイトのこちらのページを参照してください。
書類
OS X Mountain Lion 以降、iCloud.com、Windows、または他社製 App から書類をコピーするには、以下の手順を実行します。
OS X Mountain Lion 以降の書類をコピーする
- 書類を作成した App を開き、「ファイル」>「開く」の順に選択します。
- ダイアログの左上に表示される「iCloud」をクリックします。
- コピーする書類を開き、「option」キーを押しながら「ファイル」>「別名で保存」の順に選択します。
- 書類を保存する場所を選択して、「保存」をクリックします。
OS X Mountain Lion 以降では、iCloud に保存されているプレビューおよびテキストエディットのファイルを「開く」ダイアログの iCloud リストから開くことができますが、これらのファイルは、iCloud.com では扱えません。
すでに iCloud Drive にアップグレードしていて、OS X Yosemite をお使いの場合は、Finder で「iCloud Drive」フォルダからファイルをコピーすることができます。他社製 App で書類を作成し、その書類が Finder に表示されない場合は、App のデベロッパに App のデータをコピーする方法をお問い合わせください。
iCloud.com から書類をコピーする
すでに iCloud Drive にアップグレードしている場合は、iCloud Drive または iWork for iCloud ベータ版に保存されているファイルを以下の手順でダウンロードします。
- Mac または Windows パソコンで iCloud.com にサインインします。
- iCloud Drive、Pages、Numbers または Keynote App を開きます。
- コピーしたいファイルを見つけて選択します。
をクリックするか、アクション
メニューから「書類をダウンロード」を選択します。デフォルトのダウンロード先に書類がダウンロードされます。
まだアカウントで iCloud Drive を使用するようにアップグレードしていない場合、iCloud.com で iCloud Drive App にファイルが表示されません。
Windows から書類をコピーする
すでに iCloud Drive にアップグレードしていて、Windows 7 以降が搭載されているパソコンの Windows 用 iCloud で iCloud Drive を有効にしている場合は、Windows エクスプローラーで「iCloud Drive」フォルダからファイルをコピーすることができます。
以下の手順で iCloud.com から書類をコピーすることもできます。
他社製 App で作成した書類をコピーする
他社製 App で作成した書類を iCloud に保存してある場合、その App のデータをコピーする方法については App の開発元にお問い合わせください。
iTunes in the Cloud
iTunes in the Cloud を使うと、購入済みの音楽、映画、テレビ番組にすべてのデバイスからアクセスできます。すべてのデータをバックアップするには、iTunes データも一緒にコピーする必要があります。iTunes ライブラリを外付けハードドライブにコピーしてバックアップする方法については、こちらの記事を参照してください。
メールとメモ
OS X Mountain Lion 以降で iCloud のメールを移動、削除、コピーするには、こちらの記事の手順を実行します。
メモをコピーするには、iCloud.com でメモ App を開きます。各メモのテキストをコピーし、コンピュータ上の Pages やテキストエディットなどの書類にペーストします。この書類をコンピュータに保存します。
写真とビデオ
iCloud フォトライブラリ (ベータ版) か、「自分のフォトストリーム」の最近 30 日の写真の中に、すでにライブラリのコピーが保存されている場合があります。
- iOS 8.1 以降で iCloud フォトライブラリを有効にしている場合、写真とビデオは、自動的にフル解像度で iCloud にアップロードされます。iCloud.com から元の写真とビデオをダウンロードするか、iOS デバイスで「ダウンロードしてオリジナルを残す」を選択した後に、それらの写真をコンピュータに読み込むことができます。
- OS X では、iPhoto や Aperture の環境設定で「自分のフォトストリーム」と「自動読み込み」がオフになっている場合を除き、「自分のフォトストリーム」の写真は、iPhoto または Aperture ライブラリに自動的に読み込まれます。
- iPhoto の場合は、「iPhoto」>「環境設定」>「iCloud」で設定を確認してください。
- Aperture の場合は、「Aperture」>「環境設定」>「iCloud」で設定を確認してください。
- Windows では、Windows 用 iCloud (または iCloud コントロールパネル) で「自分のフォトストリーム」がオンになっている場合、「自分のフォトストリーム」の写真が自動的に読み込まれます。
以下の手順で写真とビデオを手動でコピーすることもできます。共有中の写真へのコメントや「いいね!」は保存されません。また、共有アルバムから保存した写真とビデオはフル解像度にはなりません。
iOS デバイスで「自分のフォトストリーム」や iCloud の写真共有からコンテンツをコピーする
iCloud フォトライブラリを有効にしていない場合、iOS 8.1 以降の「自分のフォトストリーム」からコンテンツをコピーするには、以下の手順を実行します。
- 写真 App を開き、「アルバム」>「自分のフォトストリーム」の順にタップします。
- 次のいずれかの方法で写真を保存します。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
をタップします。複数の写真を選択する場合は、左右にスクロールし、保存する写真を選択します。「画像を保存」をタップします。
- 「選択」をタップし、保存する写真をタップします。共有アイコン
をタップし、「画像を保存」をタップします。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
- コンピュータに写真を読み込みます。
iOS 8 以降の共有アルバムからコンテンツをコピーするには、以下の手順を実行します。
- 写真 App を開き、「共有」>「共有中」の順にタップし、共有アルバムの名前をタップします。
- 次のいずれかの方法で写真を保存します。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
をタップします。複数の写真を選択する場合は、左右にスクロールし、保存する写真を選択します。「画像を保存」をタップします。
- 「選択」をタップし、保存する写真をタップします。共有アイコン
をタップし、「画像を保存」をタップします。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
- コンピュータに写真を読み込みます。
iOS 7 で「自分のフォトストリーム」または共有アルバムからコンテンツをコピーするには、以下の手順を実行します。
- 写真 App を開きます。
- 「自分のフォトストリーム」からコンテンツをコピーするには、「アルバム」>「自分のフォトストリーム」の順にタップします。
- 参加している共有ストリームからコンテンツをコピーするには、「共有」をタップし、共有フォトストリームの名前をタップします。
- 次のいずれかの方法で写真を保存します。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
をタップします。複数の写真を選択する場合は、左右にスクロールし、保存する写真を選択します。「カメラロールに保存」をタップします (iPhone 4S または iPhone 4 の場合は、「次へ」>「カメラロールに保存」とタップします)。
- 「選択」をタップし、保存する写真をタップします。「共有」アイコン
をタップし、「カメラロールに保存」をタップします。
- 写真をタップして表示し、共有アイコン
- コンピュータに写真を読み込みます。
OS X Mountain Lion 以降で「自分のフォトストリーム」や iCloud の写真共有からコンテンツをコピーする
iPhoto ライブラリに手動で写真を読み込むには、以下の手順を実行します。
- iOS デバイスをコンピュータに接続します。
- 新しいコンテンツをすべて読み込むことも、読み込むコンテンツを選択することもできます。
- 「iPhoto」ウインドウに表示されている新しい写真をすべて読み込むには、写真の枚数が示されている「読み込む」ボタンをクリックします。
- 写真を選択して読み込むには、「command」キーを押しながら写真のサムネールをクリックするか、ドラッグして複数の写真を選択し、「選択した写真を読み込む」をクリックします。
写真を読み込んだ後は、iPhoto ライブラリをバックアップすることをお勧めします。
共有ストリームの写真やビデオを手動で iPhoto ライブラリに読み込むには、以下の手順を実行します。
- iPhoto を開いて、ソースリストで「共有」>「iCloud」と選択します。
- 「家族と友達のストリーム」で共有ストリームを選択します。
- 新しいコンテンツをすべて読み込むことも、読み込むコンテンツを選択することもできます。
- すべてのコンテンツを読み込むには、「追加」をクリックしてから「読み込む」をクリックします。
- 特定のコンテンツを読み込むには、共有ストリームを開き、「command」キーを押しながら読み込むコンテンツを選択します。「追加」をクリックしてから「読み込む」をクリックします。
Aperture ライブラリに手動で写真やビデオを読み込むには、以下の手順を実行します。
- ライブラリインスペクタで「フォトストリーム」を選択します。
- 「自分のフォトストリーム」または共有ストリームをダブルクリックします。
- 読み込む写真またはビデオを選択します。
- 写真やビデオを読み込むには、ライブラリインスペクタのプロジェクトまたはアルバムにドラッグします。
写真を読み込んだ後は、Aperture ライブラリをバックアップすることをお勧めします。
Windows で「自分のフォトストリーム」や iCloud の写真共有からコンテンツをコピーする
Windows 用 iCloud (または iCloud コントロールパネル) で「写真」がオフになっている場合でも、「自分のフォトストリーム」内のすべての写真は、Windows パソコンに自動的に保存され、操作できます。共有フォトストリームの写真やビデオを保存するには、まず、ハードドライブの別の場所に保存する必要があります。
- Windows 用 iCloud (または iCloud コントロールパネル) を開きます。
- Windows 8.1 では、スタート画面に移動し、左下にある下向きの矢印
をクリックした後、iCloud App をクリックします。
- Windows 8 では、スタート画面に移動し、iCloud タイルをクリックします。
- Windows 7 では、「スタート」メニュー >「すべてのプログラム」>「iCloud」>「iCloud」の順に選択します。
- Windows 8.1 では、スタート画面に移動し、左下にある下向きの矢印
- 「写真」(または「フォトストリーム」) の横にある「オプション」ボタンをクリックします。「iCloud フォトの場所」の下に表示されているパスをメモします。
- ファイル エクスプローラウインドウ (Windows 8) または Windows エクスプローラウインドウ (Windows 7) を開きます。
- 前の手順で控えておいたパスを使って、「iCloud フォト」フォルダの場所に移動します。「共有」フォルダを開きます。
- 保存する写真を選択して、ハードドライブ上の別のフォルダにコピーします。Windows パソコンのハードドライブを別のデバイスやサービスにバックアップする場合は、このフォルダも対象に含めてください。
Windows パソコンのバックアップについて詳しくは、Microsoft サポート サイトをご覧ください。
リマインダー
OS X Mountain Lion 以降でリマインダーを書き出す方法については、こちらの記事を参照してください。
バックアップを忘れずに
App データのコピーをコンピュータに保存する場合は、定期的にストレージデバイスまたはストレージサービスにコンピュータをバックアップしてください。iOS デバイスのバックアップも定期的に行うようにしてください。バックアップを作成しておけば、コンピュータや iOS デバイスが故障したり紛失したりした場合でも、データを復元できます。