3Dプリンタでデータを出力するためには、なんらかの方法でデータを作成する必要があります。本連載では、オープンソースであり無料の3DCGソフトウェア
Blenderと、プログラミング言語
Pythonを用いてモデリングをする方法を紹介したいと思います。本記事では、まず手始めとして、Blenderの環境構築からテストスクリプトの実行までを行います。
なお、本記事では下記のVersionを使用しています、
Mac: OS X Yosemite (Vesion 10.10.2)
Windows: Windows 8.1
Blender: 2.73a
Python: 3.4.2 (Blenderにバンドルされてるpythonです)
1. Blenderのセットアップ
ここでは、Blenderをインストールし、コマンドラインからBlenderを起動できるようにします。
* Blenderで動かすPythonスクリプトは、Blender内部でも書くことができますが、Blender内部のエディタはあまり高機能ではありません。そのため、Blenderの外部でPythonスクリプトを作成し、それをBlenderに引数として与えて起動する方が開発しやすいと言えます。そこで本記事では、Blenderをコマンドラインから起動できるように設定します。
Macの場合
[Blenderのインストール]
Blender公式サイトのダウンロードページへ行き、ダウンロードボタンをクリックします。
ダウンロードが完了したら、ZIPを解凍し、BlenderフォルダをApplicationフォルダ内に配置します。
Blenderを一回起動してみましょう。

特にエラーもなく起動できればインストール完了です。Blenderを閉じます。
[Blenderをターミナルから使う設定]
Blenderをコマンドラインから起動できるようにします。
Spotlightからターミナルを起動します。
下記のコマンドを実行してaliasに関する設定を、bash_profileに追記します。
$ echo "alias blender=/Applications/Blender/blender.app/Contents/MacOS/blender" >> ~/.bash_profile
bash_profileを読み込みます。
$ source ~/.bash_profile
* 上記は、Macのデフォルトシェルであるbashの場合の方法です。zshなど他のシェルに変更されている場合には、そのシェルに合わせてaliasの設定をしてください。
[確認]
ターミナルでblenderコマンドを実行し、blenderが起動すれば設定は完了です。
$ blender
Windowsの場合
[Blenderのインストール]
公式サイトのダウンロードページヘ行きます。お使いのマシンに併せて64bitもしくは32bitのどちらかをクリックします。
ダウンロードが完了後、ダウンロードしたファイルを実行するとインストーラが起動します。
インストーラに従って進み、下記の画面になればインストール完了です。
Blenderを一回起動してみましょう。
特にエラーもなく起動できればインストール完了なのでBlenderを閉じます。
[環境変数の設定]
コマンドプロンプトからblenderコマンドを使用するために、環境変数の設定をします。
左下のWindowsマークを右クリックし、システムを選択します。
左メニューの「システム詳細設定」を選択します。
下の「環境変数」をクリックします。
システム環境変数からPathを選択し、「編集」をクリックします。
変数値に下記のPathを追記し、OKを押して保存します。

追記する値
;C:\Program Files\Blender Foundation\Blender
これで環境変数の設定は完了です。
[確認]
blenderがコマンドプロンプトから使えるかどうか確認してみましょう。Windowsキー+Rを押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。名前の欄にcmdを入力し、Enterキーを押すことでコマンドプロンプトを起動することができます。
コマンドプロンプトでblenderコマンドを実行して、blenderが起動すれば設定は完了です。
>blender
2. テストスクリプトの実行
作業用のディレクトリを作成し、下記のスクリプトをコピーし、test.pyという名前で保存します。
import bpy
def delete_all():
for item in bpy.context.scene.objects:
bpy.context.scene.objects.unlink(item)
for item in bpy.data.objects:
bpy.data.objects.remove(item)
for item in bpy.data.meshes:
bpy.data.meshes.remove(item)
for item in bpy.data.materials:
bpy.data.materials.remove(item)
def add_cone():
bpy.ops.mesh.primitive_cone_add()
if __name__ == "__main__":
delete_all()
add_cone()
作業用のディレクトリ(フォルダ)にターミナルもしくはコマンドプロンプトで移動し、下記のコマンドを実行します。
$ blender -P test.py
下記のように円錐が表示されれば、無事にテストスクリプトの実行は完了です。
今回は、Blenderを使うためのセットアップから、テストスクリプトの実行までを紹介しました。次回以降は、作成したモデルの操作やインポート・エクスポートといった具体的な操作についてご紹介していく予定です。『こういうことが知りたい!』とかありましたら、私のtwitterアカウントにreplyいただければと思います。