バンコク=大野良祐
2015年2月19日23時31分
タイの暫定議会は19日、外国人カップルによる代理出産を禁止する同国初の法律を賛成多数で可決した。タイは世界有数の代理出産拠点だったが、昨年8月に1人の日本人男性を父親とする多数の代理出産児が見つかったことなどから、規制を求める声が強まっていた。
可決・成立したのは「生殖補助医療によって出生した子どもを保護する法律」。原則として、代理出産をタイ国籍の法的婚姻関係にある夫婦と、その親族の代理母だけに認め、夫婦ともにタイ人でない場合は、タイでは代理出産はできないと定めた。
代理出産の医療行為は、政府の免許を持つ機関にだけ認められ、違反者には6カ月以下の禁錮刑などを科す。商業目的の代理出産も禁じ、違反者は10年以下の禁錮刑となる。仲介行為も禁じられる。
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