【台北】台北の消防当局によると、乗客53人・乗員5人を乗せたトランスアジア航空の旅客機が4日午前、台北の空港を離陸直後に川に墜落した。少なくとも13人が死亡した。

 トランスアジア航空によると、28人が負傷、それ以外の人は行方不明になっている。民間航空管理当局の責任者によると、乗客のうち31人は中国国籍だという。 

台北で川に墜落したトランスアジア航空旅客機の救助活動 Sam Yeh/Agence France-Presse/Getty Images

 地元テレビによると、トランスアジア航空ATR72便は台北の松山空港を現地時間午前10時45分に離陸し、台湾の離島・金門島に向かうところだった。テレビの映像は、同旅客機の残骸が基隆河に浮かんでいる様子を伝えている。

 複数の目撃者は、消防当局に対し、衝突時間ごろに2人が空から落ちてくるのを見たと話した。また、旅客機の残骸の一部が通りでタクシーに当たったという。タクシーの運転手は病院に運ばれた。

 トランスアジア航空機の墜落はここ7カ月間で2度目。昨年7月には台北発・澎湖行きの222便が離陸後数分で墜落し、48人が死亡した。トランスアジア航空は所有航空機数で台湾3位。