Facebook に立て続けにバイラルメディア『Cadot(カド)』というサイトの感動系記事が流れてきたのだが、「心に響く」というよりも、登場人物が人間のクズすぎて、絶望的な気持ちになる。実話なら。
電車の中で狸寝入りをしてから鞄で席を塞ぐ人事部長
リンク 内定をくれた人事部長を電車で見つけた女子大生。電車内での人事部長の態度に、内定取消覚悟の行動をとった女子大生に心打たれる-Cadot(カド) |
要約すると、内定をもらえた憧れの企業の人事部長が満員電車の中で老婆に席を譲らずに狸寝入りをしたので、頭にきて面罵してそんなクソ部長がいるクソ企業の内定を辞退した、卒業旅行楽しかった、という話なのだが、その人事部長がクズすぎる。実話なら。
おばあちゃんの目の前にいる人事部長は、驚く行動に移ります。
なんと、そのおばあちゃんを見るや否や「サッ」と目を逸らし、下を向き寝たフリをし始めたのです。
それならまだしも同時に、もう少し詰めれば座れそうな自分の横スペースに、足下に置いてあった自分のビジネスバックを隣に置いて一切座れない様にスペースを埋めたのでした。
寝たフリをしながらバックを動かすクソっぷり。普通、順番逆だろ、逆。寝たフリしながらバックを自分の隣の席に置くって、どんな夢遊病だよバカ。それよりなにより「バック」ってなんだよ、「バッグ」だろ。
ということで、この「4年間心身科学の勉強をしてきた」という女性の行いは正しい。「心身科学」という言葉が初見だったので調べたら、学部として「心身科学」を標榜しているのは愛知学院大学ぐらいしかない様子。素晴らしい学生を輩出されていますね。
参観日の授業中にギャアギャアうるさいモンペ
リンク 『子供は、見ている』過保護すぎる親たちが集まった授業参観。一人の小学生の発表が、全ての親をハッとさせ、意識を変えさせる事態に。 |
要約すると、大半の親がモンスターペアレンツと化してしまったとある都内の私立小学校での参観日での出来事、ある女児の感動的な作文が、怪物と化してしまった親の呪いを解いて人間に戻してやった、という話なのだが、この女児のクラスの親どもがクズすぎる。あと、担任が無能。実話なら。
例に違わず、過保護過ぎる親がたくさん参加していた授業参観。
発表中にも関わらず、子供を褒めたり、また教室の清潔さにケチをつけたりと、先生も思わず苦笑いをする親たちの発言。
学級崩壊じゃなくて、保護者が崩壊。授業参観中に声を出して我が子を褒めるなんちゅうのは完全に授業の進行の妨げだし、「教室の清潔さにケチをつけ」などはもはや意味不明。不潔さにケチをつけるならまだわかるが、清潔さにケチをつけるって、どないせえちゅうんじゃ。清潔すぎる環境で子供を育てるとアトピーになる系の人ですか。
あと、このエピソード、
この話は、最近教師を退職した方が、一番印象に残っている話として、寄稿してくれたお話です。
とのことだが、親が授業参観で好き勝手なことをしていたら、それを制止するのは、児童の感動的な作文じゃなくて、先生の仕事なんじゃ……。放置してたんですよね。
自分が座れなかった腹いせに子連れを罵るババア
リンク ベビーカーでバスの通路を塞いでしまった女性に非難の声。近くにいたおばあちゃんが、一瞬で非難の声を止めさせた『一言』 |
要約すると、ベビーカーが邪魔で座れなかったババアが癇癪を起こして腹いせに母親を罵り始めたので、近くに座っていた老婆がそのババアに「こちら、座っていいですよ。(ベビーカーの赤ちゃんを見ながら)こっちの良い子と違って、あなたは癇癪起こしちゃったみたいだからねぇ」と嫌味をかましたら、バツが悪くなったババアがすごすご退散した、という話。癇癪持ちのババアがクズすぎる。実話なら。
「もう少し、なんとかならないのかしら」
「こんなに乗客がいるのだから、ベビーカーをたたんで抱っこすればいいのに」
「わざわざこんな時間に…(ベビーカーを乗せるなんて)」
バスは人が2、3人立っている程度の混雑具合でしたが、恐らく後ろに1席だけ座れる席があったのが、ベビーカーが少し邪魔して通れず、違う人に座られてしまったからでしょうか。
それに苛立ち、女性に聞こえる様な声で、非難の言葉を発します。
って、全部憶測なのはこの際おいておくとして、席取り合戦に負けたババアがゴチャゴチャ何を言うとるんや。ベビーカーという障害物があったのは相手も一緒で、競争の条件は同じなのに、ついた勝敗に納得がいかずにベビーカーがの持ち主を罵るという鬼畜の所業。
それに「わざわざこんな時間に」って、スーパーに買い物に行くような時間だから、多分昼間だろ。朝と夕方の方が混むんだから、いつバスに乗るの、今でしょ。
ということで、バイラルメディア『Cadot(カド)』で紹介されている心に響くエピソード、登場人物が人間のクズすぎて、感動できません。現代のおとぎ話としてカタルシスを大きくするために必要なのかもしれませんが、もう少しさじ加減をどうにかしてください。俺も感動したいのよ。