2015-01-04
■[発声練習] 「自分の考えがない」という人は考えたことを言語化していないだけかもしれない
『自然な疑問』を持つように訓練するにはにいただいた以下のコメントを読んで思ったのが「自分の考えがない」という人は考えたことを言語化していないだけかもしれないということ。
三十路になりいまだに思考力がなくてブログ作って鍛えようかと思ってたんですが、ブログ拝見して色々思うことがありました。
wikiなど答え探せばある状態なので悪い意味で答えがあります。
なので答えが出ない事でもやり始めたらいいと思うのでそれで力を身に付けてみます
この記事読めて良かったです。
(『自然な疑問』を持つように訓練するにはのコメントより)
「Wikipediaなどで答えを探す」に対比して「思考力」という言葉を使っているので、自分の知っていることと自分の価値基準に基づき、結論を論理的に導く能力という意味で「思考力」という言葉を使っているのだと思う。この意味での思考力をつけるのに必要なのは3つの要素。
- 思考する際のフレームワーク(演繹、帰納、アブダクションなどの推論方法や消去法、背理法など)や思考ツール(UMLなどの各種モデリング法)
- 一般常識および当該分野の知識
- 自分の価値判断基準
ブログを書くことで一番鍛えられるのは3番目の自分の価値判断基準を明確にするという点。私は「自分の考えがない」と思っている人の大半は、本当は考えがあるのだけど言語化できていないためすぐに忘れてしまい思い出せないでいるのではないかと思う。
私は、2004年ぐらいからブログを書き始めているのだけど、書き始めて数年間でびっくりしたことが「自分はこういう意見をもっていたんだ」と気づかされたことだった。自分ではいろいろと考えているとは思っていたけど実際にはそれを言語化していなかったので、モヤモヤっと頭に広がって、しばらくすると忘れていた。ブログ書くようになって、いろいろなことについて書きながら意見や考えをまとめるようになって、自分の意識していなかった一面を知るようになってきたのだと思う。
自分の中に価値判断基準がなければ、ある事柄について思考することはできない。そもそも何かしらの問題を見つけなければ思考をスタートすることができない。そして、数学や国語の問題集とは違って、現実世界のいろいろなことは問題自体を発見するところから始めないといけない。問題というのは理想と現実の差であり、理想は自分の中の価値判断基準に基づいて形作られる。考え始めることのスタートは、いろいろなことについて自分はどう感じるのか、どういう意見があるのかというところからスタートする。
なので、思考力を鍛えたいならば最初の一歩として、世の中のいろいろなことについての自分の感想を言語化して記録するところから始めたら良いと思う。言語化が難しい人は○と×の印をつけていくのから始めても良いし、絵の方が得意な人は絵として表現しても良いと思う。歌うのが得意な人は歌っても良いけど記録できないしなぁ。
人に見てもらったり、ビジネスにつなげるのもブログだけど、自分の考えを言語化する場としてのブログも有りだと思う。というか、私はそういう使い方をしている。
- このブログ名について
- 書きかけでもアップしてしまえばいいじゃない
- ブログを長く続けるコツ:まずは自分にとって役にたつこと
- ブログに技術メモや公開しても良い覚書を書いておく利点「Google検索できる」:「じゃあ、オフラインの日記でやれ」という意見への返事がこれ。日記は検索できないので不便。
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- 思考フレームワークについて
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