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 厚生労働省は29日、西アフリカのシエラレオネから23日に帰国した東京都在住の30代の日本人男性に発熱の症状があり、エボラ出血熱に感染した可能性があると発表した。男性はすでに国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に入院しており、血液などを国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)に運び、感染確認検査をする。

 厚労省によると、男性は12月21日までの8日間、シエラレオネに滞在し、23日に帰国。29日未明に38・2度の発熱があり、明け方には37・2度だった。外出を自粛し毎日朝夕2回健康状態を報告するよう、検疫所などから求められており、帰国後に自宅から外出していないという。

 男性はシエラレオネで「エボラ出血熱患者との直接的な接触はないが、埋葬に立ち会い、遺体が入った袋に触れた」と説明しているという。