Azure Websitesで自分専用レンタルサーバを手に入れる

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Azure Websitesで自分専用レンタルサーバを手に入れる

Azure Advent calender 2014 25日目の記事です。
今日は本当は・・・デプロイする予定だったのですが、中身のある記事をちゃんと書きたかったので(嘘w時間がなかった)・・・こっちになりました。

Webデザイナーさんで、且つインフラもできる人ってのは、明らかに少数派だと思います。がんばってVPSを使って配信環境を整備される方も多く見受けますが、大抵のWebデザイン事務所では、レンタルサーバーを使うケースがほとんどではないでしょうか?

Webデザインの現場の実際はこんな感じかなと妄想します。

  • インフラやるには、コスト高い(人件費、学習費用、機会費用)
  • 全部自分でメンテナンス(運用、モニタリング維持費)

では、これらはMicrosoft Azureに任せてしまえばいいのでは?と思いました、インフラの運用もメンテナンスもAzure WebSiesが勝手にやってくれます。

Webデザイナーに必要なのはサーバなのか?

実際、お知り合いのWebデザイナーさん数名にヒアリングをすると、レンタルサーバー同様のワークフローを変化させる事なく、クラウドを手軽に利用する手段が大事なんだと理解しました。

自分専用のレンタルサーバが手に入ったら便利ですよね、場所を借りるのでは無くて、デザイン自らで保持運用できるレンタルサーバそのものが手に入ったら素敵です。でも、現場は忙しくてインフラとかかまっていられないのです。

レンタルサーバーを手に入れろって簡単じゃん?じゃなくて、共有される一部分の場所の事ではありません。ここではレンタルサーバのサーバそのものを指しています。

Azure Websitesは独自ドメインを使わなければ10サイトまで無料でホスティングできます、知らない人はもったいないので、顧客とのプレビュー用にでも契約でもしてください、Azure WebSitesの魅力は「占有」モードにあります。

独自ドメインのサイト入れ放題 AzureWebSitesの占有モード

ざっくりいえば「Azure WebSites (占有モード)50GBまで8000円で独自ドメインのサイト入れ放題! 5ドメインまでSSLもOK(6ドメイン目からは918円/月)」って感じでしょうか。
以下にわかりやすく図示します。

いくつのサイトが入る?

実際に試算してみると、一般的なWordpressではインストールで50MB程度使います、と考えると1サーバーには単純試算で1000サイト格納できる計算になります。実際には画像を入れたりなんだりしますが、私の環境の場合画像はAzure Storageから直接配信していますので、この配信対象に画像は含まれていません。このあたりのノウハウはいずれ書きます。

本当にWebデザイナーだけでできるのか?

こればかりはインフラエンジニアの僕では対応できませんし、僕はWebデザイナーではありません、実際にWebデザイナーさんにやってもらってみようということで、ふくあずを通じてお知り合いになったWebデザイナーの( 松本典子さんのブログ)に、実際に構築をしてもらいました、私はチャットによるアドバイスのみです。その様子はご本人のブログにて順次公開されているみたいなので、是非とも参考にされてみてください。

ざっくりした手順は以下の通りです。

  1. Azure WebSitesを1つ作る
  2. Azureを占有モードへ変更
  3. FTPでWordpressをアップロード

性能性能

せっかく共有レンタルサーバ使ったのに、性能が出ないのでは意味がありませんよね。自分のサイトを検証してみました。

Catmdesでの結果

一般的なWebサイトを運用するには十分かなと思われる結果です、秒間3リクエストとのんびりですが、0.6ミリ秒で安定した応答をしています。

GTMetrixでの結果

GTMetrixでは、コンテンツの中身にも影響を受ける為、一部の外部フォントなどの読み込みケースで評価が下がっていますが、サーバ配信部分に関して殆どがA評価を得る事ができています。




LoadImpactでの結果

LoadImpactでは、ちょっとお金を払って、以下のシナリオでテストを行ってみました。
サーバに対して、それなりの負荷でもエラーがなく安定したレスポンスを返却できている事がわかります。

  • 最大同時アクセス 仮想ユーザー数 250
  • 到達時間 15分
  • 検証元 AWS 日本リージョンアクセスジュネレーターからAzure WebSitesへアクセス
  • 検証シナリオ http://www.kzmx.netへのアクセス(自動生成)

管理ポータルからのモニタリング

自分のサーバがきちんと稼働しているかどうかってのは、お客様のサイトも預かるわけですし、誰しも不安なものです。
Azure WebSitesでは、転送量やレスポンスタイムや404エラーなどもグラフに表示してくれますし、アラートメールを送ることもできます。
例えば、レスポンスタイムが1秒よりも大きい場合はアラートとしてメールを送るって感じです。

セキュリティ

WordPressの管理は自分で行う範囲になりますので、アップデートはもちろん自前で行いましょう。PHPとOSなどはMicrosoftが行ってくれます。

どれくらいちゃんと動き続けてくれるか?

なんか難しい言葉ですが、SLAは運用品質の保障です。ほとんどの管理を行ってくれているAzureがこの品質でがんばる!って約束事です。もし、約束守れなかったら返金してくれます。

占有モードの場合は99.95%(年間 4.4時間以上 – 月間あたり 21.6 分)以上サーバの稼働が停止したらきちんと返金されます。止まっても泣き寝入りすることもありません、きちんと返金してくれます。

気になる転送量は? バックアップは? 急なトラフィックやサーバー負荷は?

転送量も気にしないといけませんね。

送信は15GBだったとして、70円です。(毎月5GBまでの送信無料+10GB ¥70.38 月)
受信 ずーーっと無料

占有モードにすると、サーバ全体のバックアップを取ってくれるオプションを有効にできます。

もしかしたら、人気がでてドーン!っとトラフィックが増えるかもしれませんね!もし、そうなったら以下の図のようにできます、サーバが増えるから安心ですね。

トータルコストとの比較

Azure WebSitesで自分専用のレンタルサーバを作ると、実際これほどの事がマウスのみで可能なのです。今回のWordpressは、このスケールアウトにも対応できるように、実はSQLiteで組んでみました。中小規模のサイトならこれで十分だと考えたからです。
レンタルサーバを一つ一つ借りるのに比べて、どっちが良いか・・・私なりに考えてみましたが、結果どう思うかは読んだ皆様の判断にお任せする事にします。
それでは、楽しいクリスマスをみなさんお過ごしくださいませ~ \(^o^)/

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