【完全版】SimilarWeb(シミラーウェブ)の使い方~競合ホームページのデータが丸はだか!?
SimilarWebは、競合ホームページのアクセス状況がわかるツールです。無料で使え、多くのマーケターが利用しています。なお、本記事はPro版を紹介していますが、ステマ記事ではなく、純粋にマーケターの方に使ってほしいツールとして紹介していることを断っておきます。
目次
◆SimilarWebとは
・SimilarWebの仕組み、その精度は
◆データの見方
・Geography(アクセス元地域)
・Referring Sites(リンク元ホームページ)
・Search Traffic(検索キーワード)
・Social(ソーシャルメディア)
・Display Advertising(ディスプレイ広告)
・Audience Interests(閲覧者の興味関心)
・Similar Sites(関連ホームページ)
・Mobile Apps(関連モバイルアプリ)
◆競合データの活用法~競合他社を出し抜く
◆SimilarWeb Pro版でできること
◆まとめ
SimilarWebとは
SimilarWebは、無料から使える世界規模で調査ができるマーケティングツールです。イスラエルの企業が開発をし、世界中で広く利用されています。
参考リンク:Website Traffic & Mobile App Analytics | SimilarWeb
一言でいえば、競合他社のアクセス状況がわかるツールです。ただ、現在ではジャンルごとにランキングがわかったり、アプリの状況もわかったりと、Webマーケティングツールの枠をこえて、利用者を広げています。
SimilarWebの仕組み、その精度は?
なぜ他社ホームページの状況がわかるのか!?疑問に思う人もいることでしょう。
世界中にSimilarWebをモニターするユーザーがいて、そのユーザー数が非常に膨大で、あくまで推測値ながらも、その精度から競合他社のアクセス状況がわかる、というものだそうです。日本国内でも多くの調査データが集まっているとのこと。
業界随一の制御装置によって得られたクリックストリームデータと、月間10億ページを分析するクローラーによって得られた情報を統合し、Web上のユーザーの軌跡を得ます。(国内代理店公式サイトより)
参考リンク:私たちのデータについて|SimilarWeb PRO - 競合サイトWebサイト解析ツール
ネットワーク上のパケットを見たり、ネットワーク資産から推測しているとのことが、公式ホームページに書かれています。日本のテレビ視聴率計測において、モニター家庭に計測機器があることとに似ているかもしれません。
こちらの取材記事によりますと、それゆえに「自分自身のアクセスも含まれることがある」そうで、総じてアクセス数は多めとのことですから、注意しましょう。
自分自身のGoogleアナリティクスとつけ合わせてみれば、どれくらいの精度かわかりますので、誤差を把握したうえでデータを解釈すると良いでしょう。あくまで推測値ではありますので、参考になるはずです。
SimilarWebの使い方
SimilarWeb(シミラーウェブ)の使い方はとても簡単です。調べたいホームページのURLを入力し[ENTER]キーを押すだけです。
参考リンク:Website Traffic & Mobile App Analytics | SimilarWeb
ホームページのアクセス状況が表示されます。ページ上部には以下のような概要(オーバービュー)が表示され、訪問数や月間訪問数の推移、PVなどがわかります。
グラフなどで半年間の趨勢(すうせい=トレンド)がわかります。一見、流行っていそうなホームページでも、じつは減少傾向だった!このホームページ、凄く伸びてる!要チェックだ!など、ホームページ運営にも役立ちます。
基礎指標の見方
訪問数などがわかりますが、なお、Kは1000で置き換えて見てください。
VISIT:訪問数(アクセス数のようなもの)。
Time On Site:ホームページの平均滞在時間。
Page Views:ページビュー数。
Bounce Rate:直帰率(1ページだけ見て離脱してしまった割合)。
基本的なデータは、オーバービュー(概要)からすぐにわかります。
データの見方
Geography(アクセス元地域)
アクセスしているユーザーの地域がわかります。おそらくはIPアドレスからの判定と思われますので、精度は半分程度と見られますが、参考にはなるでしょう。
Referring Sites(リンク元ホームページ)
リンク元となったホームページです。あなたのホームページに向けてリンクが貼られていることがわかります。どのように紹介されているのかチェックしましょう。
Search Traffic(検索キーワード)
Googleなどの検索エンジン経由のアクセスで、その検索キーワードがわかります。
検索結果に表示されますリスティング広告経由でのキーワードもわかります。また、Googleアナリティクスでよく見られる(not provided) (キーワード匿秘状態)が出ないことも便利です。
Social(ソーシャルメディア)
facebookやTwitterなど、ソーシャルメディアからどれくらいの割合でアクセスされているのかがわかります。
Display Advertising(ディスプレイ広告)
GoogleAdWordsなど、ディスプレイ広告(バナー広告)経由のアクセスを集計しています(画像はAmazon.com)。
ディスプレイ広告が掲載されているホームページや、広告配信システムもわかります。競合他社が使っている広告配信ツールで、自社で未活用のものがあれば検討してみましょう。
Audience Interests(閲覧者の興味関心)
具体的には、興味のあるジャンル、よく見ているホームページ、関心のあるキーワードが示されます。キーワードは関心度が高いほど大きな文字サイズで表されます。
あなたのホームページを見ているユーザーが、興味関心を示しているホームページもわかります。これらに競合がいるかもしれません。
Similar Sites(関連ホームページ)
テーマが似ているホームページが列挙されます。
テーマが似ているという点では、これらも競合ホームページといえるかもしれません。未知のホームページがあれば、必ずチェックしましょう。
Mobile Apps(関連モバイルアプリ)
そのホームページが、アプリをリリースしていれば、それも表示されます。
モバイルアプリ解析では以下のことがわかります。アプリも展開しているかたは確認しましょう。
・アプリ名
・概要
・ランキング順位
・ストア内の評価
・インストール概数 ※GooglePLAYのみ
・ストアへの経路(参照元)、参照後に訪れたホームページ
・ストア内検索キーワード、Webでの検索キーワード
・関連アプリ
・関連ホームページ
競合データの活用法
このようにSimilarWebはとても強力なマーケティングツールです。
これらの情報を活用しますと、以下のようなことが可能になります。
・未知の競合を発見できる。
・競合が出稿しているディスプレイ広告先に自分たちも出稿する。
・自社や競合のキーワードを考慮してコンテンツを投下する。
・関連ホームページや、関心のあるホームページにディスプレイ広告を出稿する。
・検索キーワードからリスティング広告に出稿する。
・(Pro版)競合の人気ページを把握し、同様のコンテンツを自社にも投下する。
SimilarWebを活用すれば、競合他社とかなり濃い接近戦ができそうです。継続していけば競合からのアクセスを奪うことも不可能ではないかもしれません。
ひるがえって、競合他社もSimilarWebを使う可能性もありますので、そこは留意しましょう。
SimilarWeb Pro版でできること
SimilarWebには、有料版(Pro版)も用意されています。
参考リンク:プランと料金|SimilarWeb PRO - 競合サイトWebサイト解析ツール
キーワード、参照元、ソーシャル流入元、離脱後ホームページなどが、10件だけではなく500件以上わかるようになります(料金による)。
とくに、流入キーワードが(not provided)抜きで500件以上わかる、ということに興味を持たれるかたも多いはずです。以下の分析や機能アップもできますので、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。
・サブドメイン解析
・サイト比較
・期間セグメント(最大で24ヶ月までわかります)
・業界解析(カテゴリーごとの人気ホームページがわかります)
・人気ページ解析(競合の人気ページがわかります)
・国別セグメント
・アプリ解析
・データエクスポート(CSV形式でダウンロードできます)
※公式ホームページより
とくに、競合の人気ページがわかる機能が特筆ものです。競合のショップで人気の商品だけれども売り上げランキングに出ていない商品などもわかってしまいます。ある意味、競合自身よりもSimilarWebを見ているあなたのほうが詳しくなってしまうかもしれません。それくらい強力なツールとしてPro版SimilarWebは活躍してくれます。
サポートを問い合わせをしたいとき
国内では参考リンク:株式会社ギャプライズが代理店展開しています。ご興味ある方は問い合わせてみましょう。
参考リンク:<公式>SimilarWebPRO(シミラーウェブ)日本語サイト|競合サイトWebサイト解析ツール
まとめ
SimilarWebはとても強力なマーケティングツールです。Pro版をつかえば競合サイトを丸裸にすることも、不可能ではありません。
・URLを入れるだけで自分以外のホームページのアクセス状況がわかる。
・独自のネットワーク資産をもち、そこからの集計ながら、日本でも精度はあがってきている。
・競合のみならず、自社もチェックすればキーワードなど気づきがある。※(not provided)が出ないため。
・Pro版はさらに強力なデータが取得可能。代理店による日本展開も。
ぜひ、みなさんのマーケティング活動に役立ててみてはいかがでしょうか。
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