米シェール産業崩壊は確実、OPEC生産維持で-ロシア石油王
11月27日(ブルームバーグ):石油輸出国機構(OPEC)の原油生産に関する方針が米シェール産業の崩壊を確実にすると、ロシアの「石油王」がコメントした。
OPECは27日にウィーンで開いた総会で生産目標の据え置きを決めた。原油相場は今年、米シェールオイルの供給増加を受けて大幅下落しており、米シェール業者は自らの成功の犠牲者になるリスクがある。
ロシアの石油会社ルクオイル のレオニード・フェドゥン副社長兼取締役はロンドンでのインタビューで、1バレル=70ドルをやや上回る水準では、一部の掘削事業は採算割れに近づいていると指摘した。
同氏は「OPECが米国の限界的な市場を一掃する目標を達成するであろう2016年には、原油価格は再び上昇し始めるだろう」と予想。「シェールブームはインターネット株バブルと同じだ。強いプレーヤーが生き残り弱い者は消え去る」と付け加えた。ブルームバーグの集計データによると、同氏は石油関連ビジネスで40億ドル(約4700億円)強の資産を築いている。
原題:OPEC Policy Ensures U.S. Shale Crash, Russia Oil Tycoon Says (1)(抜粋)
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更新日時: 2014/11/28 10:13 JSTニュース一覧
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