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阿蘇山「マグマ噴火」か 活動監視続ける
11月27日 18時31分

阿蘇山「マグマ噴火」か 活動監視続ける
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熊本県の阿蘇山では27日、噴煙の高さが一時、火口からおよそ1500メートルに達し、風下側では火山灰が降っています。
火口の近くでは溶岩が固まってできた噴出物も見つかり、気象台は「マグマ噴火」が起きているとみて、引き続き活動を注意深く監視しています。

福岡管区気象台によりますと、阿蘇山の中岳第一火口では27日も噴火が続き、午前11時半すぎには噴煙の高さが一時、火口からおよそ1500メートルに達しました。
高さ1500メートルに達する噴煙が確認されたのは、19年前の平成7年2月以来だということです。
噴煙は午後になって高さ700メートルほどで推移しているということです。
噴煙の風下側では火山灰が降り、27日は熊本市内など、火口の西側の広い範囲で火山灰が確認されました。
また、火口周辺で現地調査を行った結果、火口の南側では火山灰がおよそ7センチ積もり、「スコリア」と呼ばれる噴き出した溶岩が固まってできたこぶし大の石が飛んでいたということです。
このため、気象台は地下のマグマが上昇して「マグマ噴火」が起きていると考えられるとしています。火山性地震や火口直下で起きる孤立型微動は多い状態が続いているとみられ、山が膨らむ傾向を示す僅かな地殻変動も続いています。気象台は、噴火警戒レベルは火口周辺の規制を示す「2」のままとして、火口から1キロの範囲では大きな噴石が飛ぶおそれがあるため、立ち入らないよう呼びかけるとともに、引き続き活動を注意深く監視しています。

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