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活断層の段差 およそ7キロ続く11月26日 18時32分
今月22日、長野県北部で震度6弱の揺れを観測した地震では、専門家による現地調査の結果、活断層がずれ動いてできたとみられる段差が、およそ7キロにわたって続いていることが分かりました。
地質学が専門で、活断層について研究している信州大学の大塚勉教授は今回の地震が発生した翌日の今月23日から25日まで長野県白馬村で調査を行いました。
その結果、震源地に近い、白馬村の北城地区を中心に南北およそ7キロにわたって数十センチの段差が見つかり、中には段差が90センチほどに達しているところもあったということです。
大塚教授は「長野県から山梨県にかけて延びる糸魚川ー静岡構造線断層帯の北部に当たる神城断層がずれ動いてできた段差とみられる」と話しています。
大塚教授が撮影した写真には、活断層に沿うように道路の舗装が割れた様子や畑に段差が生じている様子などが捉えられています。
大塚教授は「地震の規模は中規模だが、震源の深さが5キロと比較的浅いところで発生したため、ずれが地表にも表れたのだろう。断層のずれとみられる動きが地表に表れるのは珍しい」と話していました。