なぜ「成長」しないといけないのか分からない。いや、わかるけど…。

先日Skypeで友人たちと話しをしていた。

これは本当に他愛のない会話で、「最近のミスチルがどう」とか、「最強のJ-POPはこれだ」とかそんな感じの内容なんだけど、途中出てきた「成長」の話が引っ掛かった。その友人によると、日々何か新しいスキルを身につけることで充実感を得たり、成長している実感に繋がったり、また「不安」をかき消す材料になると言う。よくある、1.01の365乗はめちゃくちゃデカい数字になって、逆に0.99の365乗はすごーく小さい数字になる、とかいうアレだ。そもそもあれがなぜ365乗なのかは根拠は知らないが。(仮に、365を掛けると両者間に大差はない)

ここですんなり、「ほぉ〜、たしかに」となればよかったんだけど、そうはいかなかった。ここで、「なんで成長するのだろう?」という疑問が出てきてしまったのだ。ここで気になったのは「成長」の中身ではなく、「成長する」こと自体の意味だ。いや、理屈は分かる。日々、成長して、昨日できなかったことが今日できてる!みたいなことを繰り返していけば、立派なエンジニアなり、ビジネスパーソンなりに近づける、というのは頭では理解できる。でもって、昇進もして、地位も高くなって、給料も上がって…ってなるのはなんとなく想像できる。でも、これから本当に人道的に間違ったことを言ってしまうんだけど、「どうせ死ぬのになんで成長するの?」ということがどうしても引っ掛かってしまう。正確には、「引っ掛かっる」というより、自分の言葉でしっかり理由を説明できないのが気持ち悪い。毎日毎日「成長」するために必死で頑張って勉強したり、いろんな経験をして、でもその結果いずれ死んでしまう。つまり、そこでリセットされてしまうわけだ。この部分がすこーしだけ釈然としない。

一応言っておくと、本気で死にたいなんて思ったことないし、できれば死ぬときは老衰がいいなと思っている。さらに、この「成長」も、食卓に並べられたサラダのようなもので、「食わなきゃいけないんでしょ?」的な感覚として捉えている。すなわち、「成長」しないと後からしんどい思いをしそうな感じがするので、成長したいと思っている。本当に。

こういうことを書くと、一部の人からは「ニヒリズムだ」とかそんな感じのことを言われて怒られそうだし、言っちゃダメなんだろうけど、「なぜ、人は成長しないといけないのか」ということを、一度理論的に説明できる人に教えてもらいたい。「そんなものに意味なんてない」と言われれば、「はぁ、そうですか。はぁ…。」としか言いようがないので、できればそれ以外で教えてもらいたい。もし僕が、「成長」して、そんなことどうでもよくなっていれば、まぁ、それはそれでいいや。