ゴープロ(ティッカーシンボル:GPRO)がドローンを自社開発すると発表しました。早ければ来年の後半にも売り出す予定です。

ウォールストリート・ジャーナルが伝えるところでは価格は500ドルから1,000ドル程度になるそうです。

最近、世界最大手のドローン・メーカーである中国のDJIテクノロジーが、自社開発したカメラを搭載した高級ドローン「Inspire 1」を発表しました。それはDJIがゴープロと競争することを意味します。



従ってゴープロも対抗上、独自のドローンを開発することでDJIのマーケットに殴り込みをかけるというわけです。

それはこれまで存在してきたゴープロとドローン・メーカーとの間の共存共栄の関係が崩れつつあることを意味します。

競争の激化は、消費者の観点からすればより完成度の高いドローンが、より安い値段で手に入る可能性が高まることを意味します。

DJIの今年の売上高は約4億ドルが見込まれています。一方、ゴープロは13.3億ドルがコンセンサス予想になっています。つまり現時点ではゴープロの方がDJIより3倍も売り上げ規模が大きく、事業規模が大きいことはR&Dなどの点でゴープロが有利に立てる可能性を示唆しています。

ドローン市場における競争激化は、HD画像圧縮システムを開発しているアンバレラ(ティッカーシンボル:AMBA)にとって朗報です。なぜならアンバレラはゴープロに対しても、ドローン・メーカー各社に対してもHD画像圧縮チップを提供しているからです。

従って、このドローン戦争の本当の勝利者はアンバレラということになると思われます。