Androidアプリ開発のためのGoogleのガイダンス
Googleは“The Secrets to App Success on Google Play”を発表した。これは、Android開発者を教育するためのプレイブックで、ユーザに評価されるアプリ、多くの人にダウンロードされるアプリについて書いている。
80ページのブックレットで、いくつかの領域をカバーしている。アプリの発行、品質、発見しやすさの改善、エンゲージングとリテイニング、収益化、アナリティクスの使い方、グローバル展開だ。“なぜGoogle Playを使うべきか”という自明なアドバイスから、デザインや品質についての有益なアドバイスもある。この記事では、このガイドからいくつか紹介したい。
Androidの設計 Googleはいくつかの重要な設計原則を遵守するように推奨する。
- Androidのナビゲーションに従う: 階層はUpで履歴はBackでナビゲートする。ホームスクリーンのウィジェットと通知からディープリンクを使う。
- ナビゲーションドロワーの中にアプリのメインナビゲーションを配置する。アプリ内に3つくらいのメインセクションしかないのであれば、アクションバーの下にタブを配置する。
- アクションバーを使ってユーザがアプリのビューや重要なアクションにアクセスできるようにする。アクションバーのタブやスピナーを使ってスクリーンをナビゲートする。
- アプリをピュアなAndroidにする。Android UIのエレメントとアイコンを使う。ボトムのタブバーは使わない。ハードなリンクを他のアプリにしない。ラベル付きのバックボタンを使わない。ラインアイテムにライトポインティングキャレットを使わない。
マテリアルデザイン GoogleはAndroid Lollipopで導入されたこの新しいデザインを推奨している。これで統一されてよく考えられた魅力的なインターフェイスを手に入れたと考える開発者もいる。ガイドではこのデザインを使うことを推奨している。このデザインについてはマテリアルデザインのウェブサイトで深く紹介されている。
- アプリはフラットではなく、現実に似た質感を持つようにするのではなく、“触覚”的にする。UIは“紙”で構成する。
- 表面を示すために影を利用すること。アイコンのような全面のエレメントには使わないこと。
- 表面の色は単一にすること。
- サークルフローティングアクションボタンを使ってスクリーン上で重要なアクションを促す。
- 標準のAndroidアクションバーに色やタイポグラフィを使ってブランディングする。
- タブがあるなら、アクションバーの一部にするべき。両者は分離しない。
- アクセントカラーを使ってサークルフローティングアクションボタンのような特定のエレメントに注意が集まるようにする。
- アバター以外の画像は端から端まで広げる。アクションバーやステータスバーの後ろにも広げる。
- UI MovementでUI内で何が起きているかをわかるようにする。または、小さなスケールの遷移には、何か楽しいものを追加する。Movementは使えるという理由だけでは、使ってはならない。
- アニメーションやトランジッションは素早くする。300ミリ秒以内。
- タッチをさざ波エフェクトで表現する。“ヒーロー”トランジッションを使ってプレビューする。
- アイコンステータス間やテキストステート間でアニメーショントランジッションを使う。“+”の印を回転させて“x”にする。
- レスポンシブデザインを使い、どのようなスクリーンサイズ、どのような方向でもレイアウトできるようにする。
起動 Googleはアプリケーションを電話、タブレット、Wear、TV、Autoのすべての形態、すべてのバージョンで立ち上がるようにする。対応できていないフォーム要素やバージョンについてはロードマップに記載がある。
アナリティクス Googleは同社のアナリティクスプラットフォームを使って、さまざまなデバイス上のアプリケーションの使われ方を把握することを推奨している。どの機能が人気か、ユーザはどのようにアプリを操作しているか、クラッシュや例外の発生などだ。
このガイドにはマーケティング上のアドバイスやPlayを通じたアプリケーションのアップデート、国際化、他言語への翻訳などにも触れている。
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