- まずは語彙力の強化から ➡ Amazonで単語集買う ➡ Aから始めてDあたりで挫折
- リスニングに挑戦だ ➡ オバマ大統領の演説集買う ➡ 就任演説のサワリを聞いて放置
- オンライン英会話に入会 ➡ 週3回が1回になり、やがて月1回に ➡ 退会
こんな経験ありますか?
自慢ではありませんが私、単語集というものを最後まで読み切ったことがありません(受験のときにやった「速読英単語必修編」を除く)。
問題集を50%以上解いたこともありません。
文法集は本棚の飾りです。
途中で放り出したペーパーバックも数知れず。
数多くの英語勉強法に挑戦し、そのほぼすべてに挫折してきた私ですが、TOEICの点数は985点です(満点にあと5点足りないのが恥ずかしいですが)。
というわけでもう答えが出たも同然ですが、「英語に挫折した」と感じている方向けに、どうすればそれなりに英語ができるようになるのかをご紹介したいと思います。
挫折し続けることにこそ意味がある
「今年こそ頑張るぞ」と意気込んで英語の参考書を買い込んだものの、気づけば最初の10ページしか読んでいなかった。
そのときどんな気持ちになりますか?
「ああ、やっぱりダメだった。自分は英語には向いていないんだ」
これが英語に挫折する人の典型的な考え方です。
では私はこういうときにどう考えてきたか?
こんな感じです。
「よし、次の参考書にいくぞ」
100点の勉強法はないが、0点の勉強法もない
世の中にはいろんな勉強法があふれています。
英語指南の本もたくさん出版されています。
ではどれが正しい英語の勉強法なのでしょうか? もっとも効率的なやり方なのでしょうか?
はっきりいって、どれでもいいのです。
100%正しい勉強法もない代わりに、100%間違っている勉強法もありません。
どんな英語の参考書にも少しは役立つ部分があります。
たとえ全体の10%しか読んでいなくても、あなたの英語力はほんの少し、でも確実に向上しています。
だからいろんな勉強法に、いろんな参考書に、いろんな英語学習アプリをどんどん齧って、どんどん挫折すればいいのです。
そしてそれを積み重ねていけば、いつかはそれなりに英語ができるようになります。
少なくともTOEICで満点近く取れるくらいには。
勉強法に囚われてはダメ
私は海外に留学したこともなければ、英会話学校に通ったこともありません。
英語を習ったのは学校でだけ。その他は全部独学ですが、それなりに英語ができるようになりました。
いろんな英語勉強法を試してきましたが、その多くを中途半端な状態で放り出してきました。
それでも英語が得意と言えるようになったのは、ひとつひとつの勉強法には挫折しても、英語に接することだけはやめなかったからです。
大切なのは「一番効率的な勉強法」を探すことではなく、どんな勉強法でもいいから英語に接すること自体をやめないこと。そしてひとつの参考書、ひとつの勉強法に挫折したからといってイコール自分は英語には向いていないのだなどと考えないことです。
どんどん手を付けて、どんどん放り出せばいいのです。
ただ手を付けることだけはやめない。
英語の勉強を挫折し続けること。
これが英語を絶対に挫折しない方法です。
まとめ
世の中には何ごとにも粘り強く取り組む人もいれば、私のように非常に飽きっぽい人間もいます。
そして何ごとかを成す人は、たいてい粘り強い人ですよね。
では三日坊主はどうすればいいのか?
三日坊主を繰り返せばいいのです。どんどんいろんなことに手をつければいいのです。
作家の村上龍は「コインロッカーベービーズ」という長編小説を書いたとき、「マラソンランナータイプではない自分は、100メートル走をつなげて42キロを走る」つもりで長期間にわたる執筆に取り組んだそうです。
100メートルごとに足を止めてもいい、何度休んでもいい、ただ42キロ走り切るまではいつかゴールできると信じてマラソンランナーでい続ける、これが怠惰な人間がマラソンを走りきるためのたったひとつの方法なのです。