ししょまろはんの取り組み 第16回図書館総合展 第3回open_glamjapanシンポジウム
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ししょまろはんの取り組み 第16回図書館総合展 第3回open_glamjapanシンポジウム

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第16回図書館総合展 第3回OpenGLAM ...

第16回図書館総合展 第3回OpenGLAM JAPNシンポジウム(2014.11.7)で発表する資料です。図書の表紙画像については、各出版社からの許諾を得ています。

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  • 京都府立図書館の是住と申します。 <br /> 本日は、職場内の学習グループ「ししょまろはん」で取り組んでいるオープンデータについて紹介したいと思います。 <br /> どうぞよろしくお願いします。 <br /> 「ししょまろはん」は京都府立図書館で働く図書館司書たちの職場内学習グループです。 <br /> 去年の6月にグループを結成し、現在メンバーは16名です。 <br /> 正規職員と非常勤職員がちょうど半分ずつくらいの構成です。 <br /> 京都府の自己学習活動支援事業を利用しています。 <br /> 今回、ポスターセッションにも参加しているのですが、そちらの出展料はこの助成金を利用しています。 <br /> 良かったらぜひNo.7でポスターを掲示していますのでそちらもご覧下さい。 <br /> そして、右下にあるのが、ししょまろはんのキャラクター、「ししょーとまろー」です。 <br /> 京都府立図書館のシンボルマークが銀杏の葉っぱなのですが、ししょまろはんのキャラクターは <br /> 銀杏の葉っぱがひっくり返っていまして、デザインしたメンバーによると「これは反逆の精神を表している」 <br /> そうです。 <br />
  • ししょまろはんでは、オープンデータを自ら作成して公開したり、京都まち歩きオープンデータソンというイベントに協力したりしています。 <br />
  • そもそもオープンデータって何かと言いますと、機械判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータのことを言います。 <br /> 最近では国や地方自治体が保有しているデータをオープンデータとして公開することが求められています。 <br /> そして、ファイル形式はPDFやエクセルといった特定のソフトに縛られた形式ではなく、より汎用性の高く、他のデータと連携しやすい形式が望ましいとされています。 <br /> ティム・バーナーズ=リーはオープンデー タを1つ星〜5つ星の5つのレベルに分けています。 <br />
  • なぜししょまろはんがオープンデータに取組みことになったのか、その経緯です。 <br /> 去年の4月に、京都でオープンデータ京都勉強会が開催されました。 <br /> あまり覚えていないのですが、おそらくARGの岡本真さんがFacebookで近畿地区のライブラリアン達を一斉に招待した中に私がいたのだと思います。 <br /> 訳も分からず、参加しまして、案の定技術的なことは難しかったのですが、そこでオープンデータの概念については知ることができました。 <br /> そのすぐ後に、ししょまろはんを結成し、いろいろやりたいことがあったのですが、その中に京都が出てくる文学作品やマンガ、ライトノベルなどのデータを集めてリストにして公開したいという意見がありました。ちょうど京都市の東山図書館で、東山区がでてくる文学作品をリスト化し、地図上に作品に出てくるスポットを示した手作りの冊子を配布しておられ、この府域版を作りたいということでした。 <br /> そこで、聞きかじっていたオープンデータとやらで公開しよう!と提案しました。 <br /> まだこの段階ではみんなオープンデータと言われても「ぽかーん」としてましたし、私もうまく説明出来なかったのですが、とにかく、Googleのスプレッドシート(エクセルみたいなものです)にみんなでデータの蓄積を始めました。 <br /> 年明けの1月にこちらにもいらっしゃる髙橋徹さんに、オープンデータの基礎や「ちずぶらり」という古地図を利用した地域情報の発信するアプリについてレクチャーを受けました。その時にインターナショナルオープンデータデイというオープンデータを推進するために、世界中で同じ日に行うイベントに、図書館司書として地域情報の調べ方を案内する役をいただき、参加することになりました。そんなことで、オープンデータ京都勉強会を契機に結成されていたオープンデータ京都実践会に参加することとなり、この京都が出てくる本のデータについてfacebook上でメンバーの方に相談に乗っていただきながら、2月にLinkData.orgのサイトで、京都が出てくる本のデータを公開することとなりました。 <br />
  • 京都が出てくる本のデータについて少し説明させていただきます。 <br /> よく「そのままやん」と言われるのですが、名前のとおり、京都が出てくる小説やマンガなどのデータを集めてオープンデータとして公開しているものです。 <br /> 書誌情報に加えて、作品に出てくる京都のスポットの名称・緯度や経度といった位置データ、それからししょまろはんメンバーが独自に付与したオススメ度や内容紹介文が入っています。 <br />
  • ご覧のような小説や <br />
  • ライトノベルやマンガが含まれています。 <br /> 京都市には国際マンガミュージアムがありますので、我々が休みの月曜日にメンバーで訪れて、ひたすら読んで登録する合宿も何回か開催しています。 <br />
  • また、小説とは別にミステリーのカテゴリも設けていまして、京都のミステリーと言えば山村美紗、ということで、 <br /> 山村美紗作品をコンプリートしようという事で、春から始めたのですが、ようやく78タイトル登録できました。100作品くらいあるので、今年中に終わればいいのですが。 <br /> ちなみに、京都が出てくる本のデータの中の山村美紗作品だけを集めた、京都が出てくる山村美紗作品データもあり、京都の観光名所がが殺人現場だらけになった地図も公開しています。 <br />
  • その他のジャンルも合わせて、現在201件のデータが登録されています。 <br />
  • データの中身ですが、 <br /> 国立国会図書館が提供しているLinked Open Dataである、Web NDL Authoritiesの著者名の典拠URI <br /> を加えています。Web NDL AuthoritiesはVIAFとも連携しているので、世界とつながったつもりでいます。 <br />
  • このように、ししょまろはんでは、Googleのスプレッドシートを共有してデータを蓄積しているのですが、LinkData.orgのサイトでは、このような表形式のデータを、 <br /> 先ほどご覧いただいたオープンデータで最も良い形式とされているRDFに変換する機能があります。その機能を使って、RDF形式にデータを変換し、公開しています。 <br /> ししょまろはんが作ったデータは、クリエイティブコモンズライセンスCC-BY(資料館の百合文書と同じ)でクレジットを表示してくれれば自由に改編・再配布OKとして公開しています。 <br />
  • このようにオープンデータとして公開したところ、結構早い段階で、京都フラワーツーリズムさんが作っておられるスマートフォン用アプリ「ご当地なび」のコンテンツとしてアプリ化されました。 <br /> アプリを立ち上げ、メニューから「小説・マンガに出てくるスポット」を選択すると、このように地図上にアイコンが表示され、アイコンやリストから作品を選べるようになっています。 <br />
  • 作品を選択すると、作品に出てくるスポットの位置情報が含まれているので、Googleのストリートビューが登録されていればその画像とデータの内容が表示されます。 <br /> 経路案内を選択すると、現在地から作品の舞台までの経路案内も表示され、聖地巡礼をすることができます。 <br />
  • もうひとつ、ししょまろはんでは、「図書館員が調べた京都のギモン 京都レファレンスマップ」というオープンデータも作成しています。 <br /> 国立国会図書館では、レファレンス協同データベースという、全国の図書館で実施されているレファレンスの事例などを蓄積するデータベースがあります。 <br />
  • このレファ協に登録されたデータの中から、京都に関する事例をピックアップし、位置情報などを付与しています。 <br />
  • データの内容です。 <br /> DBPediaというのは、Wikipediaの情報を変換してLinked Dataとして使えるようにしたもの。 <br />
  • こちらもLindData.orgのサイトで公開しています。 <br />
  • 最後に、ししょまろはんが協力している京都まち歩きオープンデータソンについて紹介します。 <br /> まち歩きオープンデータソンとは、歴史や観光スポットをまち歩きをして得た情報をオープンデータにするイベントです。 <br /> みなさんご存じのWikipediaも誰もが編集し、利用できるオープンデータです。このWikipediaにまちの情報を編集したり、 <br /> 同じく、誰もが編集でき利用できる地図であるオープンストリートマップに、まちの情報を編集するマッピングパーティを <br /> 行うというのがイベントの目的です。 <br /> 今年は主に京都府立図書館を会場に開催しています。 <br />
  • ししょまろはんでは、Wikipediaの編集に役立つような <br /> 地域情報の調べ方や図書館の使い方、著作権についてのレクチャーを行ったり、 <br /> 毎回テーマがあるのですが、それに関連する資料を集めて提供したり、レファレンスに答えたりといった <br /> 協力を行っています。 <br /> 次回で第4回目ですが、12月7日(日)に京都府立図書館で開催する予定です。お近くの方はぜひ一度ご参加ください。 <br />
  • 今後の目標ですが、 <br /> ししょまろはんとしては、京都が出てくる本のデータ、京都レファレンスマップともに、地域版を作ってくれる人がいないかと考えています。 <br /> データの作り方や公開の仕方について協力したいと思います。 <br /> また、京都府立図書館の職員としては、少しでも図書館のOpenGLAM化が進むような働きかけを行いたいと思います。 <br /> 公共図書館の書誌データは民間のマークを購入しているので、全部のデータをオープン化することは難しいと思います。 <br /> 比較的取り組みやすいのは、図書館自体の情報、それから職員が作成したコンテンツについて、CCライセンスを付けて <br /> 利用しやすいようにするといったことから始めて、徐々に著作権の保護期間満了の蔵書などのデジタル化と利用されやすい形でのオープン化まで <br /> 出来るのが理想だと思います。 <br />

ししょまろはんの取り組み 第16回図書館総合展 第3回open_glamjapanシンポジウム Presentation Transcript

  • 1. 図書館員によるオープンコン テンツの創造 ~ししょまろはんの取り組み から~ 平成26年11月7日(金) 第16回図書館総合展 第3回OpenGLAM JAPAN シンポジウム ししょまろはん代表 是住 久美子
  • 2. 2 自己紹介 ・「ししょまろはん」は、京都府立図書館で働く図書館司 書 の職場内学習グループです。 メンバー16名。 ・2013年6月グループ結成、活動開始  京都府の自己学習活動支援事業を利用 ・ホームページ  ししょまろはんラボ  http://libmaro.kyoto.jp ・twitter @shisyomaro_han
  • 3. 3 こんなことをやっています Wikipedia Town Open Street Map マッピングパーティ      オープンデータを作って公開 京都まち歩きオープンデータソ ンに協力
  • 4. 4 オープンデータって? 機械判読に適したデータ形式で、 二次利用が可 能な利用ルールで公開されたデータLinked-RDF RDF      XML/CSV 5つ星を 目指せ! EXCEL http://5stardata.info PDF
  • 5. 5 ししょまろはんとオープン データ ・2013年4月 オープンデータ京都勉強会参加 ・2013年6月 ししょまろはん結成         京都が出てくる文学作品、マンガ、ライトノベルな         どのデータを集めてWebで公開したい。         (京都市東山図書館の「東山区関連文学図書リス          ト」の影響)         →オープンデータとして公開してみよう! ・2014年1月 髙橋徹さんを講師に勉強会を開催         →インターナショナルオープンデータデイ(京都)          に協力(オープンデータ京都実践会に参加) ・2014年2月 LinkData.orgのサイトで「京都が出てくる本のデー               タ」公開  
  • 6. 6 京都が出てくる本のデータ  京都が出てくる小説やマンガ・ライトノ ベル等のデータを集めてオープンデータと して公開。   書誌情報(本に関する情報)に加 え 、   作 品に出てくる京都の位置データ(緯度・経 度)に加え、おススメ度や内容紹介付き。 1作品につき1か所、 京都のスポットを登録
  • 7. 7 京都が出てくる本のデータ 小説 43タイト ル      『古都』 川端康成 集英社 『山椒大夫・高瀬舟』 森鴎外 集英社 『鴨川ホルモー』 万城目学 角川書店 『初恋料理教室』 藤野恵美 ポプラ社 『檸檬・冬の日』 梶井基次郎 岩波書店
  • 8. 8 京都が出てくる本のデータ ライトノベル 6タイトル マンガ 『珈琲店タレーラ52タイトル ンの事件簿』 岡崎琢磨 宝島社 『少年舞妓・千代菊がゆく !   ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~』 仲町六絵・株式会社KADOKA WA アスキー・メディアワークス 花見小路におこしやす 』 奈波はるか 集英社コバルト文庫 『からくさ図書館来客簿 メディアワークス文庫 『美味しんぼ 32 』 作/雁屋哲 画/花咲アキラ 小学館 『いなり、こんこ ん、恋いろは。   1』 よしだもろへ 角川書店 『ちはやふる  20』 末次由紀 講談社 『ゴルゴ13 130 』 さいとう・たかを 小学館
  • 9. 9 京都が出てくる本のデータ      『Dの複合』 松本清張 新潮社 『人形館の殺人』 綾辻行人 講談社 『QED六歌仙の暗 号』 高田崇史 講談社 『京都・十二単殺人事件 』 山村美紗 光文社 『財テク婦人殺人事件』 山村美紗 光文社 『京の都大路殺人事件』 山村美紗 光文社 ミステリー 84タイト ル うち 山村美紗作品 78タイトル
  • 10. 10 京都が出てくる本のデータ  全レコード件数201件(H26.11.5現 在) 他にも 時代・歴史小説  11 エッセイ 3 ノンフィクション  1 児童書 1      今後も増やし ていきます
  • 11. 京都が出てくる本のデータ書誌情報    11  ししょまろはん作成の データ Web NDL Authoritiesの著 者名の典拠URI
  • 12. 京都が出てくる本のデータ http://linkdata.org/work/rdf1s1294i  Googleスプレッドシートで共同編集しているデータを LinkDataのサイトでRDF形式に変換してクリエイ ティブ・コモンズライセンスCC-BYで公開。    12   「ししょまろはん」のクレジット表示 で自由に使ってください!
  • 13. 京都が出てくる本のデータ    13  スマホ用アプ リ「ご当地 なび」のコ ンテンツに なった! 地図上のア イコンやリ ストから作 品を選ぶ 「ご当地なび」(無料アプ リ) 総ダウンロード数:約10 万回
  • 14. 京都が出てくる本のデータ    14  Googleストリート ビューとデータの 内容が表示 作品の舞台ま で経路案内
  • 15. 図書館員が調べた京都のギモン ~京都レファレンスマップ~    15   レファレンスサービス     図書館に来る人の調べもののお手伝い http://crd.ndl.go.jp/reference レファレンス協同データベース:国立国会図書館が運営する、 全国の図書館等のレファレンス事例を蓄積したデータベース
  • 16. 図書館員が調べた京都のギモン ~京都レファレンスマップ~ レファレンス協同デー タベースから京都に 関するレファレンス 事例をピックアップ 。    16  レファ協 京都 ※レファ協のデー タはオープンデー タではありません 。 レファ協質問文の引用、レファ協事例ページへの URL、提供館名+位置情報(緯度・経度・建 物等名称)などを付与
  • 17. 図書館員が調べた京都のギモン ~京都レファレンスマップ~ 17 レファ協の情報 ししょまろはん 作成のデータ DBPediaのURI
  • 18. 図書館員が調べた京都のギモン ~京都レファレンスマップ~ 現在162件 登録! どんどん増 やします http://linkdata.org/work/rdf1s1534i  Googleスプレッドシートで共同編集しているデータを LinkDataのサイトでRDF形式に変換して公開。    18   「ししょまろはん」のクレジット表示 で自由に使ってください!
  • 19. 19 京都まち歩き オープンデータソンへの協力 まち歩きオープンデータソンとは、 歴史や観光スポットをまち歩きして、 得た情報をみんなでオープンデータに するイベント 今年は主に京都府立図書館を会場に、 周辺の岡崎地域をまち歩き まちの情報を編集する 「Wikipediaタウン」 とまちの地図を作る 「OpenStreetMap(OSM) マッピングパー ティー」) を行います
  • 20. 20 京都まち歩き オープンデータソンへの協力 ししょまろはんは、Wikipediaの編集に 役立つような ・地域情報の調べ方、図書館の使い方  著作権についてのレクチャー ・関連資料の提供、レファレンス で協力しています。 次回Vol.4 は12月7日 (日)開催 予定です! 成果の事例 Wikipedia「琵琶湖疏水記念館」
  • 21. 21 今後の目標 「ししょまろはん」として みなさん、一緒に やりませんか? 「京都が出てくる本のデータ」 「図書館員が調べた京都のギモン~京都レファレンスマップ~」 の地域版作成への協力 京都府立図書館の職員とし て 働きかけたいと 思います ・図書館自体の情報(写真・統計等)にCCライセンスを付けて  公開 ・職員が作成したコンテンツにCCライセンスを付けて公開  (パスファインダー・テーマ別リスト等)
  • 22. ご意見・ご質問等ありましたら、 korezumi@gmail.com へ