ニュース詳細
エボラ疑い患者 検体搬送で便名など公表11月4日 19時35分
K10059367211_1411041939_1411041947.mp4
エボラ出血熱の疑いがある患者が国内の検疫所などで確認された場合の公表方法について、厚生労働省と国土交通省は、指定医療機関で診断を受けたあと血液などの検体が国立感染症研究所に搬送される時点で、患者の年代や性別、乗っていた航空機の便名などの情報を公表することになりました。
先月27日、西アフリカのリベリアに滞在し、37度8分の熱があった男性が都内で検査を受けたケースでは、厚生労働省と国土交通省は、当初男性が乗っていた航空機の便名や乗客数などの情報を公表せず、適切な情報開示が必要だという指摘が出ました。
これを受けて、厚生労働省と国土交通省は、公表方法を決めました。
それによりますと、公表は、感染が疑われる患者が指定医療機関で診断を受けたあと採取された血液などの検体が国立感染症研究所に搬送される時点で行い、公表する内容は、患者の年代や性別、それに、滞在国や症状、患者との接触歴などのほか、乗っていた航空機の便名や乗客数などとしています。
こうした情報を公表する際、厚生労働省は、エボラ出血熱は、通常、患者の体液に触れなければ感染しないことや、検査の結果、陰性となるケースもあることを、併せて伝え、同じ航空機に乗り合わせた乗客に落ち着いて行動するよう、呼びかける方針です。
厚生労働省は「多くの人に無用な不安や混乱が生じないよう、適切な情報開示を行いたい」としています。