LotosLabo

プログラミング技術とか気になった情報を載せていきます

とあるゲーム会社に一ヶ月間インターンに行ってきた話 第三話



二週目

 二週目二日目、この日が私の仕事に対して抱いていた思いが変わったときなのかもしれません。
 出社直後、私は先輩に呼ばれ、会議ルームに移りました。私はこれから何を言われるかがなんとなくわかっていました。

「ロートス君、この間のテストの件だけど、上司さんがあまりにもひどすぎるって言っててね。今後ロートス君の教え方について色々と考えなければいけないと思う。それにさ、私が宿題やってきてって言ったことさちゃんとやってきた?」

「はい、やってきています。メモ帳に書いて…」

「いやいやメモ帳に書くだけでなくて、ライン等でまとめてここまでやって、どこのサイトを参考にしたなど教えてくれないとこっちもものすごく困るの。ちゃんと全部やってきてるの?ちょっと見せて」

「はい、こんな感じにまとめてきています」

「ああ、でもちゃんとまとめているんだね。そうそう◯◯◯は?」

「それなんですが、こんな風にまとめました。」

「まさかこれだけしかやってきて無いの?わからないことはわからないとちゃんと言ってくれないとね。それと、ラインでもなんでもいいから今ロートス君がやっているところを全体に報告するのが普通じゃないの?こっちだってロートス君1人のために会社が受け入れようと努力してるんだからそれに応えてくれないと。」

「それじゃあ来週も宿題出すからちゃんとやってきてね。よろしくお願いします。」

「はい…よろしくお願いします。」


 私のプログラミングの経験は大学1年生の頃からで、授業ではあまり詳しいことは教えてくれなかったので、ほとんどが独学でした。アプリの開発も複数してきましたが、正直プログラミングにはあまり自身はありませんでした。ネットにもアプリを配信した機会がありますが、「クソみてぇなアプリ作るんじゃねよ」とか「お前プログラミング出来ないのにプログラマー目指すの?」、「そんなんじゃ誰からも相手にされないよw」とか本当のことではありますが、罵られてきました。
 今回のインターンでも私はプログラミングが誰よりもできるわけではないので、自分自身の能力の向上、会社と学校の責任の違い、チームとして作ることを理解できるよう努力してきました。しかし、社会にでるとこれまでの常識とは異なり、言われなくてもやらなきゃいけないことや、自分から確認して仕事を進めることが大切になってきます。そして今回は私はそれが出来ず、注意されました。自分のあまりの無能さと学生の気持ちが少しでも残っている愚かさにその日、私は昼食を抜いて仕事に没頭しました。

もちろん怒られて、早く帰って飯食えと言われました。



 二週目三日目、私はTODOリストを確認していました。
私は先輩に聞きました。

「ここの部分どうしたらいいですかね?」
「いやいや、どうしたらいいじゃなくてさぁ、そこの仕様を私に聞いてもわからないから◯◯さんに聞いたりしたらどうなの?」

「はい、わかりました。 ◯◯さん今お時間大丈夫でしょうか? ここの機能について確認したいことがありまして…」


私は仕様を誰が決めたかということもわからず、全体の構成すらわからずに作業をしていました。ここの確認の甘さも私の未熟さゆえに引き起こした過ちでした。ちなみにこの日は昼飯はちゃんと食べました。



三週目


 三周目一日目、会社では週に一度朝礼をしており、私も毎週参加しています。そこで、私に「調子はどう?」と聞かれるのですが、これまた私の弱気な発言により注意されました。

「一緒に働いていると皆さんすごい方ばかりだなと痛感して、私自身ほんとに能力がなくて情けないです。」

「そりゃ使えない奴は会社に居ないし、みんな仕事に命かけてやってっから。まず、そんな人はうちは雇わない。ただのいるだけの金泥棒なんてのはいらない。」

「ロートス君もさ、先輩が仕事の時間を減らしてまで、君に教えてやってるんだからそれぐらいの態度や感謝の気持ちを持って仕事に臨んでくれないと」

「はい、わかりました。」


仕事ではお金をもらって教えてもらう、学生はお金を払って教えてもらう。この意味をようやく理解しました。



 三周目二日目、今日は今まで作ってきた機能を社員の皆さんにお披露目する日です。全体の流れの機能としては出来ていたので、解説を交えて実際に操作しながら説明しました。また、ここの部分はこうした方がいいとか、こうあるべきだとインターン生として少し生意気な発言でしたが、お願いしました。

 お披露目した後、私はお昼に行きました。そこで、先輩から
「さっきの説明良かったよ、それに◯◯さんにここはこうしたほうがいいなども言えていて素晴らしかったです。」

と連絡がきました。私自身褒められるということなど滅多に無いので、複雑な気持ちでしたが、

「カミカミでしたし、まだまだです。逆にもっと練習しておけばよかったと後悔してます。」

と自分の無能さに後悔していました。