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ALIENWARE Area 51はなぜ正三角形なのか?
〜Dellの製品担当者に聞く、新製品の見所。実機写真多数掲載
(2014/10/28 13:12)
米Dellは27日(現地時間)、「ALIENWARE Area 51」、「同13」、「同Graphics Amplifier」の製品発表イベントを、米ニューヨークのナイトクラブであるHighline Ballroomにて開催した。
このイベントは、同社サイトやSNSなどで応募、当選した一般ユーザーも参加したが、開場15分前には100人以上が列をなし、イベント本番が始まる頃には数百人が場内にいたが、これでも入場制限がかかっており、そのほかにもさらに多くのユーザーが外に並ぶという盛況ぶりであった。
このイベントに併せて、同社ALIENWAREグローバルプロダクトマネージャーのEddy Goyanes氏に、製品のコンセプトや見所について話を聞くことができた。
なお、製品のニュースは、末尾の関連記事を参照されたい。
初の外部スイッチャブルGPUとなるALIENWARE 13とGraphics Amplifier
ALIENWARE 13は、専用のGPU外付けドックALIENWARE Graphics Amplifierにより、GPUを拡張可能なノートPC。市販のデスクトップ用ビデオカードを接続できるノートが実際に発売されるのはこれが世界初と思われ、必然的にそちらに目が行くが、ノートPC本体もゲーマー向けの仕上がりとなっている。
筐体は14型の「ALIENWARE 14」より39%薄く、重量は26%軽くなったが、GeForce GTX 860Mを搭載し、GeForce GTX 765M搭載の14より、性能は高いという。Goyanes氏は、他社のゲーミングモバイルノートは、薄さを追求しすぎて性能を犠牲にしている場合があるが、ALIENWARE 13は、新型の銅製ヒートシンクを使った適切な熱設計により、GPUに負荷をかけても、熱でクロックが下がるスロットリングが一切発生しないよう配慮したとしており、仕様書からは見えない部分でも、丁寧に設計していることをアピールする。
また、カーボンファイバーを材料に使用した筐体は、堅牢製を上げつつ、高級感の演出にも一役買っている。キーボードは、ファンクションキーを除き、メカニカル部分は14と同じものを使っており、キーボード面の下にプレートを敷くことで、全てのキーで同じタッチを得られるようにしたという。
関連記事でも触れている通り、液晶は標準で1,920×1,080ドット。オプションで2,560×1,440ドットにも変更可能で、こちらはタッチにも対応する。パネルはどちらもIPSを採用する。このほか、仕様書では、標準がHDDで、SSDはオプションとのみされているが、これはM.2となり、2スロット用意されることが分かった。つまり、最大でSSDを2台内蔵できる。ただし、2.5インチHDDとは排他になる。
Graphics Amplifierは、ALIENWARE 13の背面にあるポートから接続するが、内部接続はPCI Express Gen2 x4となっている。これにより、最上位ビデオカードを搭載した際は、インターフェイスがボトルネックとなり得るが、この点についてGoyanes氏は、例えば最上位のビデオカードでは、100fpsを超えるようなフレームレートを出せるものが、60fps程度になったとして、ゲームの体験は大きくは削がれないと説明している。実際には、ベンチマークを測ってみないと何とも言えないものの、4K解像度で画質最高設定ではプレイに影響があるかもしれないが、フルHD程度ならGoyanes氏の言う通りである可能性はある。
Graphics Amplifierが面白いのは、システムからは通常のPCI Expressバスとして認識される点で、これにより外付けGPUを使った場合も、その出力をノートPCの液晶に出せる。この時、元々ノートPCに内蔵されていたGeForce GTX 860Mは無効化されるが(そのため内部と外部でのSLIは不可能)、CPUのIntel HD Graphicsは有効のままとなる。この意味で、ALIENWARE 13+Graphics Amplifierは、世界初の外付けスイッチャブルGPUでもあるとGoyanes氏は表現していた。
外付けのGPUはGeForceだけでなく、Radeonも搭載可能で、そちらから外部ディスプレイへの出力も可能。Intel HD Graphicsで、ノートの液晶+HDMI出力+Mini DisplayPortで3画面が可能で、6画面対応のRadeonを使った場合は、ノートPCで計9画面構成が実現できる。
また、USB 3.0の信号も流れており、Graphics Amplifierには4ポートのHubを装備。Graphics Amplifierに、外部ディスプレイ、キーボード、マウスなどを繋いでおけば、まさにドッキングステーションとして活用できる。
なお、注意点として、Graphics Amplifierの着脱時は、システムを再起動する必要があり(起動中に抜くと、自動的に再起動がかかる)、電源は375Wまでの対応となるため、それを超えるGeForce TITAN Zは利用できないという(なお、GeForce TITAN Zの公式消費電力は375W)。
他の製品でのGraphics Amplifier対応については、検討中だが、具体的な計画は未定としている。
筐体の随所にこだわりが見られるALIENWARE Area 51
ALIENWARE Area 51は、BTOにより最大で8コアのHaswell-Eと、GeForce GTX TITAN Z×2(4 GPU)かGeForce GTX 980×3を搭載できるなど、性能面で最上位に君臨する製品となるが、その最大の特徴である正三角形型の筐体は、単に奇をてらっただけでなく、ゲーマーにとっての実用性を非常に考慮したものである。
同社は、この筐体を開発するに3年の月日をかけたというが、それにあたって多くのゲーマーの調査を行なった。それによると、多数のゲーマーはPCを、机の下の壁際に設置しているという。この場合、筐体背面からの排熱が妨げられたり、各ポートへのアクセスが困難になるという問題がある。
そこで同社が考案したのが、「トライアド」と呼ばれるこの正三角形型のデザインだ。これにより、従来の前面と背面に当たる部分が斜めになるため、PCを動かすことなく、筐体を上から覗き込んで、バックパネルのどこに何のポートがあるかが見える。さらに、バックパネル部分にあるボタンを押すと、LEDが光り、ポートを照らし出すので、机の下など、暗い場所でも、容易にポートを視認できるのだ。排熱についても、壁際に設置しても、排熱部の面積を広く取れるようになるというメリットがある。
LEDについては、筐体内部にもあり、メンテナンス性を上げているのだが、この2カ所のLEDには、専用のバッテリが搭載されており、電源ケーブルを抜いて、ビデオカードを取り替えるなどの作業を行なう場合でも、LEDを点灯させることができるなど、細かい点まで配慮が行き届いている。
排熱の工夫は内部にも見られる。左右のカバーは、筐体上部にあるレバーを引き上げるだけで、ドライバーなどを使わず開けられるが、右側面のカバーを開けると、ドライブ類にアクセスできる。ここには、スロットローディング式光学ドライブのほか、3台の3.5インチドライブと、1台の2.5インチドライブを取り付けられる。これらのドライブは、間仕切りによって他のパーツから隔離されているため、その熱が他のパーツに及ばない。また、ケーブルも筐体内部にはみ出さないので、エアフローをより効率化できる。
内部には、CPU/メモリ周辺用と、GPU周辺用にそれぞれ12cm角ファンが装備され、別途もう1つ12cm角ファンを取り付けられる。CPUは液冷で、標準でオーバークロックされる。GPUについても液冷を検討したが、そうすると搭載できるGPUの選択肢が狭まるため、通常の空冷品にしたという。
URL
- デルのホームページ
- http://www.dell.co.jp/
- 製品情報
- http://www.alienware.jp/
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