ふつうの彼氏はどこにもいない。
インターネットが引き起こした男性の草食化と、その結果としての非モテ男性の激増。しかし、ネットが引き起こした問題は、それだけではなかった。ネットは、女性が男性を見る評価基準も歪ませているのだった。いったい現代の女性たちは、男性にどの程度のカオとカネを期待しているのか?
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「週刊金融日記」で「恋愛工学」を展開し、さらに小説
「ぼくは愛を証明しようと思う。」をケイクスで連載中の藤沢数希さん。進化生物学や心理学など、科学的な視点で恋愛を分析する藤沢さんに、現代の恋愛市場の抱える問題やモテのメカニズムをお聞きしました。
フツメンの基準はSMAPの……!?
藤沢数希(以下、藤沢) 前回は、主に男性サイドの問題を説明したのですが、今度は女性サイドのほうから見てみましょう。この図の大事なところは、男女ともに、モテと非モテの境界線に、強烈な上昇圧力がかかっていることなのですが、そのことを理解するために、現代の女性たちが男性をどう評価するようになったのか、というのを知る必要があります。
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—— そうですね。
藤沢 ところで、女の人って、よく「ふつう」の彼氏が欲しい、と言いますよね。あるいは、ふつうの人と結婚して幸せな家庭を作りたい、と。
—— はい、よく聞きます。
藤沢 たとえば、ルックスに関しては、どうしてもイケメンじゃないと嫌だ、という女性はかなり少数派で、やはりフツメンでいい、と言います。では、いったい「ふつう」って何だろう、と思いました。そこで、僕は地道なリサーチをはじめたのです。
—— どのようなリサーチですか?
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著者プロフィール
作家。理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得し、欧米の研究機関で研究職に就いた後、外資系投資銀行に転身。以後、マーケットの定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事してきた。また、高度なリスク・マネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』の第一人者でもあり、人気ブログ『金融日記』の管理人。メールマガジンの『週刊金融日記』も評判で、ツイッターのフォロワー数は現在9万人以上にものぼる。著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか』『外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々』(以上、ダイヤモンド社)などがある。
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